心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

いろいろな推理ってあるんだなと感じた2冊。

Kindle本を耳読しています。  私がKindle本を耳読して「良かった」と思う本を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。 

今回は、私が読んだ中で「いろんな推理のカテゴリーがあるんだな…」と思った2冊を紹介します。

 

 

「情報系女子またたびさんの事件ログ」

 日野イズム

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間8分)

 

 感想…

推理小説のジャンルがたくさんあると言うのは気づいていましたが、情報理系女子の視点からの推理が、初めてでとても面白かったです。

女子なんですが、人間関係を築くことがとても苦手なまたたびさんがとても味わい深くて、変わっているのですが、頭の切れ具合と人間関係の難しさ、そのギャップが魅力的です。

推理のネタが、情報系というところが、とても新鮮に感じられました。

 

内容(「BOOK」データベースより)
滋賀県にあるR大学情理工学部の学生、相川作久良は学園祭の中止を企む犯人捜しのため、「画像情報研究室」を訪れる。そこに寝ていたのは中学生にしか見えない女の子。彼女こそ、通称「またたびさん」と呼ばれる、情報科学の天才的な研究者、木天蓼麻美だった。合理性を優先し人の心を解さない麻美は、お人好しの作久良と共に事件解明に挑んでゆく。あなたのココロが試される、ほのぼの理系女子ミステリー! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
 
著者について著
日野イズム1985年生まれ、千葉県出身。大学在学中に第4回スクウェア・エニックス小説大賞佳作を受賞。受賞作「ロールプレイ」でデビュー。立命館大学情報理工学部卒業、奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科博士前期課程(工学)修了。現在は企業研究者としてコンピュータビジョンの研究に従事する傍ら、小説執筆活動を続けている。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

  

 

 

 

「一曲処方します。〜長閑春彦の謎解きカルテ〜」沢木褄

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間59分)

 

感想…

 こちらの主人公は、医師でありながら、その人から音楽が聞こえてくるという力をもっているます。推理小説ではないけれど、その音楽がどう関わっているのかを謎解いていきます。

音楽の背景や、意味を知ることから、その本人のどの部分が、その音楽とリンクしているのか推理して、その薬(?)として、その人に合った音楽を処方します。

それぞれが「なるほど…」と思えるような内容で、この本の視点も、また面白かったです。

 
内容(「BOOK」データベースより)
悩める患者の心を音楽で癒す心療内科「のどか音楽院」。その院長・長閑春彦は春の海のように穏やかな青年だ。だが、実は人の心に秘められた楽曲を聴く能力を持っている。ポップスからクラシックまで流れてくる一曲を手掛かりに、長閑は患者の隠された不安や迷いの原因を解きほぐしていく。やがて、長閑自身の哀しい過去も明らかになって…。切なくて、あったかくて、音楽がもっと好きになる連作ミステリー! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
 
著者について著
沢木 褄東京都出身。上智大学文学部卒業。本作が初の小説作品。ラジオドラマ、ゲームシナリオ、マンガ原案などの幅広い執筆活動を行っている。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。