結婚の現実だろうか「紙婚式」山本文緒

 

紙婚式 (角川文庫)

紙婚式 (角川文庫)

 

 私が、Kindle本を耳読した本を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間25分)

 

感想…

 

どことなく寂しい感じがしました。

結婚に対して、プラスのイメージではなくマイナスの要素を綴ってありました。

結婚する前と結婚した後での男女のお互いの捉え方が変わることや、2人だけではなく周りの人たちも含めた関係が始まるという事を、しっかりとが現実的に起こってくると言うことを正面から表現している…。

小説は、ちょっと現実離れした驚きや悲しみや、理想のハッピーエンドを感じさせてもらうことが多いが、この作品からは、夫婦関係について怖いと感じる思いと、現実だなと感じる思いとがありましたが、たぶん現実的な、本当のことなんだろうと言う納得感がありました。

 

内容(「BOOK」データベースより)

一緒に暮らして十年、小綺麗なマンションに住み、互いの生活に干渉せず、家計も完全に別々、という夫と妻。傍目には羨ましがられるような二人の関係は、夫の何気ない一言で裂けた。一緒にいるのに満たされない、変化のない日常となってしまった結婚のやるせなさ、微かな絆に求めてしまう、そら恐ろしさ。表題作「紙婚式」ほか、結婚のなかで手さぐりあう男女の繊細な心の彩を描いた、新直木賞作家の珠玉短編集。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

山本/文緒
1962年神奈川生まれ。OL生活を経て、人間関係の繊細なずれから生じる喪失、慈しみをテーマに作家活動を続け、現在に至る。著書に『群青の夜の羽毛布』『きっと君は泣く』『ブルーもしくはブルー』など多数。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)