心理師 juneberry’s blog

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あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」反応しない練習 草薙龍瞬 

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私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

 

読み終えるまでの平均的な時間(2時間40分)

 

 

感想…

何の気なしに読み始めた本だったけれど、すごく奥深い本でした。

ブッダの考え方を原始仏教に学ぶ、ということらしいのですが、とても噛み砕いて書かれているので、現代人の悩みにもピタッ合うようになっていました。

まず、自分に満たされない思いがあること、未解決の問題があること自覚すること。

そして自分の心を正しく理解する、これが、簡単そうで、なかなか難しい。

 

ブッダの教えは「反応する前に理解せよ」ということ。

私は、まだまだ起こったできごとに反応してしまう。一応理解するけれど、その前に反応してモヤモヤしたまま理解したフリみたいになっているな…と。

 

あと、心に響いた言葉は、目をつむるのは反応しないため、目を開けるのは妄想から目を覚ますため…とありました。

確かに自分が目の前の出来事で、ふと反応しそうになれば、目をつむってそれをやり過ごせばいいし、

また、自分が悩んでいることって、不安や人との比較で、形のないものが多い。そういったことを妄想とするならば、目を開けて現実だけを見ればいいと。

こういう解釈だったと思いますが、本当に日々の悩みや心が重くなることって、自分の受け止め次第、自分のフィルターがそういう風に持っていっているところもあるんだな、それを上手くコントロールできたら、いちいち反応しない心は穏やかに過ごせるのだと思いました。

読む人によって、響くところは違うと思いますが、心の持ち方を教えてもらえました。

 

メディア掲載レビューほか

ネット・ヘビーユーザーの琴線に触れた

原始仏典に学び、宗派に属さず活動する僧侶の書いた、一風変わった仏教本がロングセラーになっている。

「著者いわく、原始仏典に書かれたブッダの考え方というのは、物事を合理的に理解し、考え、具体的な方法論で問題を解決するためのものなのだそうです。宗教で悩みを解決するというと、漠とした心の持ち方を説くと考えられがちですが、そうではない、と」(担当編集者の間[あいだ]孝博さん)

実際、「自分はいま◯◯している」と心の状態を言葉で確認することや、手のひらや足の裏の感覚を意識しながら体を動かすことで心を落ちつけるといった、物事に無駄に反応しないための方法が盛り込まれている。

「反応しない」という言葉への共感もヒットの一因か。

「この本はネットメディアとの親和性が高いんです。ネットメディアに草薙さんの文章やインタビューが掲載されると、大きな反響が起こって、本の売上も伸びる。そういうサイトをチェックする人というのは、おそらくネットに接する時間の長い、情報に反応し続けている人が多い。その中には、今の状態をまずいと感じている人も多く、そこに響くのかな、と。この本は電子書籍のダウンロード数も3万を超えていて、それもITに関わりの深い読者に響いている証拠ではないかと思います」(間さん)

今年4月には、より実践的な内容の第2弾『これも修行のうち。』も刊行。こちらも順調に版を重ねている。

評者:前田 久

(週刊文春 2016.10.12掲載) --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

“独立派”出家僧が教える使える「原始仏教」入門。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。

 

著者について

●草薙龍瞬:僧侶、興道の里代表。1969年、奈良県生まれ。中学中退後、16歳で家出・上京。放浪ののち、大検(高認)を経て東大法学部卒業。政策シンクタンクなどで働きながら「生き方」を探求しつづけ、インド仏教指導僧・佐々井秀嶺師のもとで得度出家。ミャンマー国立仏教大学、タイの僧院に留学。現在、インドで仏教徒とともに社会改善NGOと幼稚園を運営するほか、日本では宗派に属さず、実用的な仏教の「本質」を、仕事や人間関係、生き方全般にわたって伝える活動をしている。 --このテキストは、tankobon_hardcover版に関連付けられています。