「群青の夜の羽毛布」山本文緒(角川文庫)
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。
読み終えるまでの平均的な時間(4時間10分)
感想…
久しぶりに山本文緒さんの本を読みました。
山本文緒さんの世界観があって、ちょっと重くてそして深い、女性のしがらみのようなものに、とても心が揺さぶられました。設定もなかなかのもので…。
家庭の中での、女性のドロドロした感覚、でも誰にでもどこかで思い当たる感覚。それは、子どもの時に感じたことだったり、母として、妻として感じたことだったり、その誰もが少しは感じたことのある気持ちをうまくストーリーの中に落とし込んでいるように感じています。
本当に、人の心を動かすのがとても上手いと感じます。
ラノベも好きなんですが、こういう心が動く小説も大好きです。
山本文緒さんがお亡くなりになられていたことを、読み終わってから知りました。
とても寂しい気持ちです。
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著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山本/文緒
1962年神奈川県生まれ。『恋愛中毒』で第20回吉川英治文学新人賞を、『プラナリア』で第124回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
内容(「BOOK」データベースより)
24歳になっても、さとるの門限は夜10時だ。学校教師の母には逆らえない。スーパーで知り合った大学生・鉄男と付き合い始めても、さとるは母を怖れていた。屈託の無い笑顔、女性に不自由したことのない鉄男は、少し神経質なさとるに夢中だった。だが、さとるは次第に追いつめられていく。家族が恋を、踏みつける―。このまま一生、私はこの家で母と暮らすのだろうか。さとるの家で鉄男が見たものは―。息詰まる母子関係を描く。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
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