「陽明学 生き方の極意」守谷洋
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。
読み終えるまでの平均的な時間(2時間38分)
感想…
思ったよりも硬い本でしたが、陽明学の成り立ちから非常に詳しく丁寧に書かれていて分かりやすかったです。書き下し文もありました。
一番印象的だったのは、王陽明のお話から考えて、近ごろの教育は知識の習得に重きを置き過ぎていることや、肝心の人格や道徳性についてなおざりにされて来ているとの記述です。
王陽明も、自分を磨くという教育の根本が見失われてしまっていることを示し、現代もなんのために勉強するのか、その根本を自覚した人が一人でも増えれば世の中の悪しき風潮を変えていく力となるかも知れないと、していて、とても納得できたところです。
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内容(Amazonより)
陽明学研究の第一人者で今なお多くのファンを持つ著者が、陽明学の古典『伝習録』のなかから、その核心をわかりやすく解説します。陽明学の成り立ちから王陽明の生涯、朱子学との違いなど、陽明学も予備知識も説明から説明してくれるので、初めて触れる人でも難しくありません。『伝習録』のことばの中から、陽明学のエッセンスに迫ります。陽明学の理解を深め、現代を生きる指針となる一冊。知識よりも実践を重んじる陽明学の教えは、毎日の仕事や生活のなかで心の糧となるはずです。
略歴
juneberry-miyatomo.hatenablog.com