死刑台の微笑(文芸社文庫)麻野涼
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。
読み終えるまでの平均的な時間(4時間20分)
感想…
裁判の様子やその供述内容の部分あたりは、ドキュメンタリーを読んでいるような気持ちになって、読んでいてとてもしんどくなりました。中盤あたりから、小説であると言う雰囲気を私が感じられるようになり、やっとドキドキできるレベルになりました。面白かったです。
少年法に守られている少年たちが、更生してくれればいいのですが、そうでないと本当に被害者はやってられない気持ちになります。更生する少年もいるとは思いますが、更生できない少年は、その育ちを含めて気の毒だとも感じました。ただ、だからと言って守られているのもどうかと、考えさせられました。
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内容(Amazonより)
三人の少年によって、ひとり娘を惨殺された母親は、娘の無念と悲しみを晴らすため、会社を辞して、地裁での意見陳述に全てを賭けた。地裁で、三人の裁判を傍聴し続けた母親は、娘を殺害した三人の凶行を知るにつけ、憎悪を増した。死刑判決を望む被害者の母に立ちはだかる、少年法。判決を有利へと導く加害者の弁護士たち。少年審判を抉る問題作!
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
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