「プラハからの道化たち」高柳芳夫
私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。
読み終えるまでの平均的な時間(4時間37分)
感想…
推理の中にスパイが入ってくるので、とても複雑に入り組んだ内容だった。
少し昔の社会情勢なので、ピンとこない部分があったのが、自分自身で残念に思った。
要人を生かすために、囮となって死んでいく人たちを見て
犬死ではなく
外国の圧力にも屈せず祖国の独立と自由のための闘いに生命を捧げた男や女がいたという事実をわれわれの子孫が後世胸を張って世界の人に告げ得るかどうか
と囮となった人物が言った言葉に、当時東欧の国の国民が自由を望む力を強く感じた。
内容(Amazonより)
現代史の結節点の陰に秘められた謎。元外交官の著者が描く江戸川乱歩賞受賞の問題作――ソ連軍の戦車が、チェコ人民の自由を踏みにじって侵略してきた1968年8月、ひとりの日本人が、レーゲンスブルクの病院で自殺した。その死に疑問を抱いた義弟の川村は、原因調査に乗り出すが、そこには恐しい事件が待ち構えていた。民衆のせつないまでの自由への希求を描き、息もつがせぬ江戸川乱歩賞受賞作。
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