Kindle本のご紹介「叫ぶ臓器」文芸社文庫 麻野涼

読み終えるまでの平均的な時間(4時間42分)

感想

最近、仕事が忙しくて、読書に労力を使えなくて…でも読みたい。

麻野さんの作品ならベースがわかるような気がして選びました。

疲れている時に、その作者さん初めてだと、色々一から考えて読むのはしんどいので、ついつい小説、それも同じ作者、読みやすい作者さんを選んでしまいます。期待通りのお話をありがとうございました。

臓器に関するストーリーは、お金との関係やアジア圏の国が出てくるけれど、こんなことあるのかな…と思いながら読んでいました。

健康を手に入れようと思うと、最終的には臓器へたどり着くのだな、と。

主人公が薬剤師ならではの視点でこの問題を切ったけれど、確かに移植手術の数に比例せず手術後の薬が、今この日本でも処方されているとしたら…本当はどうなんだろう?と考えました。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

麻野/涼
1950年埼玉県生まれ。早稲田大学卒業後、ブラジルへ移住。サンパウロで発行されている日系紙パウリスタ新聞(現ニッケイ新聞)勤務を経て、78年帰国。以後、フリーライター。高橋幸春のペンネームで、ノンフィクションを執筆。87年、『カリブ海の“楽園”』(潮出版)で第六回潮ノンフィクション賞、91年に『蒼氓の大地』(講談社)で第13回講談社ノンフィクション賞受賞。2000年に初の小説『天皇の船』(文藝春秋)を麻野涼のペンネームで上梓(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)  --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

群馬県前橋市で薬剤師をしている石野紘子のもとに、前橋警察署から連絡が入った。先月まで、全日健康薬品の社員で、中国の上海工場で薬品管理部門の責任者をしていた兄の勤が、不通渓谷で遺体で発見されたという知らせだった。勤は帰国後、成田空港から行方不明になっていた。兄の死から数日後、妹の紘子のもとに、中国から投函された兄からの手紙が届いた。その紙面には、「法輪功、悪魔のゼンニッポリン」と書かれていた―。「臓器移植」の闇をするどく抉る、衝撃の医療サスペンス!!  --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。