心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

Kindle本のご紹介「人生の短さについて」他2篇(光文社古典新訳文庫)セネカ

読み終えるまでの平均的な時間(4時間7分)

感想

以前にも読んだことがあったけれど、今回はとても心に響いた。こんな内容だったかな…と感じた。

「母ヘルウィアへのなぐさめ」の内容が心に刺さりました。母性のような、本当に大きな愛を感じ、これが約2000年も昔の人が考えていた内容だと考えると、本当に哲学が発達していたんだな、と思えた。

文明が発展する前でも、哲学は発展し、それは今でも十分通用する内容であって、逆に今よりも筋の通った道徳のようなものがある。

セネカの時代には、この内容をどう思って読んでいたんだろうか…と、2000年前に少し思い巡らせた。

内容(「BOOK」データベースより)

人生は浪費すれば短いが、過ごし方しだいで長くなると説く表題作。逆境にある息子の不運を嘆き悲しむ母親を、みずからなぐさめ励ます「母ヘルウィアへのなぐさめ」。仕事や友人、財産とのつき合い方をアドヴァイスする「心の安定について」。古代ローマの哲学者セネカが贈る“人生の処方箋”。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

セネカ,ルキウス・アンナエウス
1B.C.‐65A.D.ローマ帝国の属州ヒスパニア・バエティカのコルドバに生まれる。カリグラ帝時代に財務官として活躍する。カリグラ帝が暗殺されクラウディウスが皇帝に就くと、その妃メッサリナの画策により姦通罪に問われ、コルシカ島へ追放される。8年余りの追放生活ののちローマに戻り、ネロの教育係となる。ネロが皇帝に就任後は政治的補佐を務めるが、制御することができず辞表を出す。隠遁生活に入ってからは精力的な執筆活動をおこなった

中澤/務
1965年生まれ。関西大学文学部教授。古代ギリシャ哲学を中心に、哲学・倫理学の諸問題を幅広く研究する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)