心理師 juneberry’s blog

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2月の読書まとめ

2月の読書メーター
読んだ本の数:24
読んだページ数:6814
ナイス数:92

ギフトギフト感想
フワッとした恋愛が短編でまとまっていた。本当にフワッとしているな…と思っていたら、ゼクシーに掲載されていたらしい。ゼクシーっぽくて、幸せが垣間見られそうな恋愛だなと改めて実感。
読了日:02月01日 著者:原田マハ
やさしい人(愛蔵版)やさしい人(愛蔵版)感想
加藤諦三さんは、以前から知っていたが最近ハマってしまった。本当に私の心に突き刺さる内容が多い。少し伝わりにくいと思うけれど、この本では、本当にシンプルな文章ばかりなのに、全ての文章が意味を持っていて言い当てている。途中、ご本人の生い立ち的なことが少し書かれていて、なんとなく納得できた。この本でもキーワードは甘え。人間の本質が書かれていると感じた。216
読了日:02月01日 著者:加藤 諦三
コクーンマンションへようこそコクーンマンションへようこそ感想
高山さんの作品は、深刻な問題が起こっても発想豊かで、楽しさが感じられるなと感じます。あり得ないような設定だけれど、ちょっと納得させられて面白いです。初めは、殺人事件の推理小説みたいな雰囲気があったけれど、全く違っていて想定外の展開でした。
読了日:02月06日 著者:高山 環
私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫)私たちはどこから来て、どこへ行くのか (幻冬舎文庫)感想
現代社会の概略を知れた。それぞれの章の内容が分かりやすいけれどとても充実していた。社会で起こった出来事について、個々ではなく流れとして捉えることで全体として見ると、全く素人の私でも面白いと感じた。
読了日:02月06日 著者:宮台真司
ソバニイルヨソバニイルヨ感想
人の目ばかりを気にする中学生が、どんどんと変わってくる物語。とても納得できる部分と、心を動かされる部分とが上手く折り重なっていました。
読了日:02月06日 著者:喜多川 泰
行動してみることで人生は開ける まず、できることから、やってみる PHP文庫行動してみることで人生は開ける まず、できることから、やってみる PHP文庫感想
加藤諦三先生の本にハマっていたけれど、この作品は私にはぐさっとこなかった。やっぱり、前回の本はその分野がドンピシャだったのかと思った。
読了日:02月06日 著者:加藤 諦三
プロパガンダゲーム (双葉文庫)プロパガンダゲーム (双葉文庫)感想
面白かった。一気読みしました。 最終選考という時間との戦いの中で、プロパガンダをしながら、さらにスパイもいて…と考えることがたくさんあるのにどんどんと時間が経っていく感じがワクワクして良かったです。試験終了後からの展開がちょっと尻窄みのように感じられました。
読了日:02月07日 著者:根本聡一郎
京都、土下座で六時。: エッセイ 京都あそび暮らし京都、土下座で六時。: エッセイ 京都あそび暮らし感想
本当にクスッと笑えるあるあるな京都でした。京都で当たり前になっているあるあるを著者の切り口で紐解いていて、クスッと笑えてしまった。京都に住んでいる人も住んでいない人も移り住んできた人にも興味深く読めるエッセイでした。観光以外の京都を知ってもらえるかと思いました。
読了日:02月08日 著者:志津乃
交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)交渉力 結果が変わる伝え方・考え方 (PHP新書)感想
初めて大阪府知事になった頃、府の職員や市町村の首長に反対されているニュース映像をよく見ていたので、その頃にどう考えていたのかを知ると、なるほど…と感じられる。 譲歩のし合いがポイントとは、まったく考えたことがなかった。また、この場合は公務員の考え方、相手が何を大切に考えているのか…というところを押さえていると物ごとの進み方がスムーズだということは、言われてみれば本当に納得できた。面白い。関西でオンタイムで様子を見ていた人にとっては、「そうそう、あったあった」と、とても面白く読める本だと思う。
読了日:02月09日 著者:橋下 徹
ヤバい心理学ヤバい心理学感想
心理学をもとに、人の仕草や言い回し等からその人の思考を推測する。人の心理をベースに説明されているので、とてもイメージしやすい。入門編的な内容がほとんどなので、人間関係をつくっていく時に活用できると思う。大学生が新卒で働くときにプレゼントしたいと感じた。
読了日:02月09日 著者:
1%の努力1%の努力感想
自由な発想をもっているひろゆきさんから、何かに縛られている人へのメッセージといった感じの本です。ひろゆきさんだからできるんだ…じゃなくて、こう考えてみたらできるよ、と言う視点で説明している。平易な言葉づかいだけれど、一つずつにある深い意味が記されている。わかりやすかった。
読了日:02月09日 著者:ひろゆき
失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織感想
心理的安全性がない場合やプライドの高い地位の高い人に対して、口出ししにくい環境の失敗をどう考えるのか。パイロットの失敗に対する開示を見ていると、本当に安全を保管していきたいという業界の姿勢が見えました。逆に、自分の立場を考えてしまうような、失敗を指摘する人がその組織内の人であるとそれは難しく、どうしても隠蔽されがちになってしまうと言うことがよくわかりました。その点、責任を当事者に押し付けない航空業界は素晴らしいと感じました。
読了日:02月09日 著者:マシュー・サイド
坂の途中の家坂の途中の家感想
私は、子育て中のしんどさを思い出し、読んでいて怖かった。事件を紐解きながら、自分が子供に行っていることや、夫との在り方、義母との関わり方を照らし合わせ、だんだんと自分を見つめ直していくプロセスが、なぜか怖く感じた。きっと、これは子育て中の私の心理と被っているところが多かったから、入り込んでいたんだと思った虐待事件にならないまでも、言うことを聞かない小さな子どもへの対応についての悩みごとは多かれ少なかれ母親なら感じることなのかも知れないが、私の心の深くに入り込んでくるものだった。
読了日:02月11日 著者:角田光代
ドクター・ホワイト 神の診断 (角川文庫)ドクター・ホワイト 神の診断 (角川文庫)感想
久しぶりの小説。初めて樹林伸さんの作品を選んだ西洋医学のみでなく、その人の全てを診て患者を診断する主人公を見て、現代の医療のあり方を考えさせられた気持ちがした。前「サイレント・ブレス 看取りのカルテ」(高木淋光)を読んだときにも同じようなことを感じたが、超高齢化社会となった今、現在の医学で、求めるものと患者が求めるものが、少しずつズレてきている部分もあるのではないだろうか…と。
読了日:02月12日 著者:樹林伸
嫌われ松子の一生(上) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生(上) (幻冬舎文庫)感想
松子の一生をドキドキしながらたどりました。とっても長いお話でしたが読みすすめながら、主人公と一緒に松子さんに対する思いもだんだんと変化してきました。小説なので波瀾万丈があって当たり前だけれど、そんな一生にもどこか憧れる気持ちがありました。とにかく、右へ左へと大きく気持ちを揺さぶられながら、松子の一生を巡ることができました。
読了日:02月15日 著者:山田宗樹
嫌われ松子の一生(下) (幻冬舎文庫)嫌われ松子の一生(下) (幻冬舎文庫)感想
教員をやっていた松子が、普通の生活という言葉からかけ離れた生活を送るようになって、生活的には大きく変わってしまうことになったけれど、どんな生活をしていたとしても、松子自身が求めていたものは松子を受け止めてくれる人だったんだろうな、と思いました。松子が好きかどうか、愛しているかどうかというよりも、相手が松子を必要としているかどうか…。小さい頃の父親に振り向いてもらえなかったような思いが、ずっと生きていたのかなと感じました。
読了日:02月15日 著者:山田宗樹
史上最高のセミナー史上最高のセミナー感想
それぞれのゲストから、成功した秘訣などを聞き出しているのだが、私が感じた共通点は、惜しまない努力と情熱だった。それぞれのゲストからは、まったく違った業界や分野での成功体験が話されるのだが、みんな自分自身に対して取り組んで自分を磨き、仕事に対して主体的、自分なりの研究している。情熱をもつことは、大切だけれどそれだけではなく、とにかく行動する。信念を持って行動しているところが、普通の人と呼ばれる人との違いだと感じられた。とにかく、力をもらえる本だった。
読了日:02月19日 著者:ジェイソン・オマーン,マイク・リットマン
百年法 上 (角川文庫)百年法 上 (角川文庫)感想
山田さんの作品を続けて読んで、世代を超えてのストーリーって壮大さを感じる。そして、人類が不老不死を手に入れた世界の話、死という概念が無い中での人間の思考…私たちは生まれた時から、年老いた先に死があることで、今、この年齢で何をすべきか、を考えていると思った。
読了日:02月19日 著者:山田 宗樹
百年法 下 (角川文庫)百年法 下 (角川文庫)感想
不老不死を手に入れて、永遠に続く生命だと、どう思うのだろうか生きていることへのありがたさがなくなるのだろうか幸せであっても、小説の中にもあるような生かされていることへの苦しみが出てくるのかも知れないと感じた。終わりがあるから、生きていることが尊いのだろうと感じた。
読了日:02月19日 著者:山田 宗樹
総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫)総理の夫 First Gentleman (実業之日本社文庫)感想
今まで私が読んだ原田マハさんの作品と、テーマが違ったので、意外な感じがしました。だから、読みすすめながらもどんな最後になるんだろう…という思いがありました。凛子のような総理大臣というよりも、凛とした女性への憧れと、本当にこんな総理大臣がいたらいいな…という気持ちになりました。
読了日:02月19日 著者:原田 マハ
人は、なぜ他人を許せないのか?人は、なぜ他人を許せないのか?感想
この本には解決策がない、人を許せる方法は存在しないと言い切ってくれている。一般解はないということであった。「この本を読んで、多様性の一角を感じてほしい、ここから考えることを初めてほしい」という著者の思いを感じることができた。そう考えると、この本では多角的な視点からの、科学的なたくさんのヒントをもらえた。私自身は、本書に出てきた「一貫性の原理」に縛られているような気がした。何が正しくて、何が間違っているということではなく、多様な考え方があることを知ることが、許せることへも繋がっていくと、今は感じている。
読了日:02月20日 著者:中野信子
オードリー・タン デジタルとAIの未来を語るオードリー・タン デジタルとAIの未来を語る感想
テレビで噂は聞いていたが、この本を読んで頭が柔らかい人だなという印象が強い。そして優しい。読んでいると、台湾は成熟した社会のように感じられた。ご本人が子どもの頃からいろいろなことを考え、感じながら育ったせいか、子どもたちへの思いと、親の思いへも深いものを感じた。とても納得ができた部分は、教育はスキルではなく素養だということ。特別な場面だけでなく、普段の生活や普段の教育の中で学ぶことの大切さを知っている人だと思った。本当に賢いんだろうな、と思う。
読了日:02月21日 著者:オードリー・タン
影踏み (祥伝社文庫)影踏み (祥伝社文庫)感想
双子の絆を感じられる物語。 空き巣を繰り返している主人公の中にいる、以前に火事で死んだの双子の弟。泥棒だけど、賢く正義感がある不思議な主人公。泥棒なのに、クールでどこか上から目線で、それもおもしろかった。
読了日:02月23日 著者:横山秀夫
仮面病棟 (実業之日本社文庫)仮面病棟 (実業之日本社文庫)感想
ちょっと怖かったけれど、ドキドキしながらの一気読みでした。どんなストーリーなのか全体像がなかなかわからず、主人公と一緒に推理しながらすすんでいく。そして、その推理も裏切られる感じが面白かったです。
読了日:02月23日 著者:知念 実希人

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