本のご紹介「同志少女よ、敵を撃て」逢坂冬馬
深かった。戦争に翻弄される時代に生きた人たちのストーリー。
戦争についても考えなければならないが、戦争で狙撃手として活躍した女性たちは、同じ仕事をしても女性ということで違った目で見られてしまう。
民間人であれば、攻めてこられた生活の場で結局、相手の軍人に弄ばれてしまう。
そんな敵との戦争で勝つことも望んでいるが、主人公の心の奥底で女性を救うことが一番の原動力になっていたこと、とても心に響いた。
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著者について
1985年生まれ。明治学院大学国際学部国際学科卒。本書で、第11回アガサ・クリスティー賞を受賞してデビュー。埼玉県在住。