心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

2022年4月読書まとめ

4月は、32冊。思いの外、本が読めました。オーディブルを使うようになって、ラインナップがまた一味違ったものになりました。今のところ、楽しく読んでいます。この先、少し時間がなく5月は泣く泣く読書断ちします。6月からまた楽しめるように、頑張ります。

4月の読書メーター
読んだ本の数:32
読んだページ数:9894
ナイス数:190

NLPトレーディング 投資心理を鍛える究極トレーニングNLPトレーディング 投資心理を鍛える究極トレーニング感想
トレーダーの事例が多いけれど、投資家向けの本ということもなく、普通の生活の中にも共通する内容が多かった。自分が窮地に追い詰められた時にどう対処するのか、と言うことやメンターとなる人を持つことの有用性など、人の生き方の中でも活用できる内容として読むことができた。特に投資の本と思わなくてもいいかも…と感じた。
読了日:04月02日 著者:エイドリアン・ラリス・トグライ/井上実
人間の分際 (幻冬舎新書)人間の分際 (幻冬舎新書)感想
内容はとても良かったです。心に響く言葉が集約されていました。ちょっとイメージと違ったところは、すべて元の出典があって、それを集めている体裁だったことです。それぞれの流れが途切れない感じがあればもう少し読みやすかったかな、と感じました。
読了日:04月02日 著者:曽野 綾子
夏物語 (文春文庫)夏物語 (文春文庫)感想
とても面白かったです。日常会話を中心としながら、主人公の考えが巡らされる。日々の出来事は些細なことなんだけど、その中に引き込まれて、一緒に時を過ごしている感じになっていた。そして、それぞれの人が持っている悩みやこだわりについて、深く掘り下げられていることから、様々な視点から物ごとを観ることができた。そして、何よりテンポのいい関西弁の応酬と、普段、思考中の言葉の切り替わりにメリハリがあり、読んでいて気持ちよかった。
読了日:04月02日 著者:川上 未映子
ポンペイアンレッド(ものものがたり 3) (Kindle Single)ポンペイアンレッド(ものものがたり 3) (Kindle Single)感想
高樹さん独特の世界に入り込んだ感じが、さすが高樹さんという感じでした。
読了日:04月02日 著者:高樹 のぶ子
成功への情熱 人生で成功するには(英日バイリンガル版) (マグロウヒル・ビジネス・プロフェッショナル・シリーズ)成功への情熱 人生で成功するには(英日バイリンガル版) (マグロウヒル・ビジネス・プロフェッショナル・シリーズ)感想
稲盛さんが外国へ進出する時に、経営者としてその国の人に説いた内容とのことでとても興味深く読みました。その後、成功されているので、稲盛さんの日本的な考え方が伝わったのだと感じました。稲盛さんのお話は、会社組織としての考え方だけではなく、本当に生き方として大切なことがたくさんあると感じています。本当に組織の中でこういった考え方が浸透すると良い組織になると思います。改めて、こういった考え方に自信を持っていきたいと思いました。
読了日:04月02日 著者:稲盛 和夫
認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)認知バイアス 心に潜むふしぎな働き (ブルーバックス)感想
人の認知は信用できないものだと感じた。私の見えているものの中にも思い込みがほとんどだと思った。事実をそのまま見ることは本当に難しいことだと言うことがよくわかった。それを知った上で、自分の認知を信じていけばいいと思った。
読了日:04月02日 著者:鈴木宏昭
ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣 (フェニックスシリーズ)感想
習慣づけることが複利に繋がっていると言うことを噛み砕いて教えてくれていた。習慣を積み上げてく中で複利が生まれていくと考えると、普段の小さな習慣に気を配ることの大切さを感じた。
読了日:04月02日 著者:ジェームズ・クリアー
心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える心理的安全性のつくりかた 「心理的柔軟性」が困難を乗り越えるチームに変える感想
心理的安全性の大切さをとてもわかりやすく書いてくれていました。確かにそうやな行動や、そんな気してきた行動のネーミングが面白いと思った。確かにそうやな行動が増えると、自分自身で実感できる仕事が増えてくるので好循環が起きると思いました。そんな気してきた行動は、管理職が気をつけて、どんどん使っていく手法だと思いました。とてもわかりやすいです。
読了日:04月02日 著者:石井遼介
京セラフィロソフィ京セラフィロソフィ感想
稲盛さんのすごさが凝縮されていました。思いを綴ることはよくありますが、それが、一つのフィロソフィとなり企業の核となっていることに、京セラのすごさを感じます。企業の収益が良ければ、それはそれでいいですが、企業人の心のあり方を書いている本は、京セラの人たちにとっても心の支えになっているんだろうな、と思いました。
読了日:04月02日 著者:稲盛 和夫
ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査 (角川文庫)ヴァイス 麻布警察署刑事課潜入捜査 (角川文庫)感想
ちょっと軽い刑事ものかなと思いました。拷問シーンがたくさん出てきて私は苦手なはずだったのですが、あまり怖く感じなかったです。
読了日:04月02日 著者:深見 真
鍵のない夢を見る (文春文庫)鍵のない夢を見る (文春文庫)感想
人の心の奥底の本当の部分を垣間見ようと思っていて、本当にそうなってしまうような不思議な感覚があった。人の思いは深くても、相手にとってそれが良いものかどうかは、全く問題が違う。純粋な思いがあればあるほど、周りには受け入れられにくいと言うのが常かもしれない。大人になると言う事は、そういう気持ちを捨てていくことなのかもしれないと思った、
読了日:04月09日 著者:辻村深月
心はどこへ消えた? (文春e-book)心はどこへ消えた? (文春e-book)感想
面白かった。コラボの集約されたものだが毎回毎回の目のつけどころが全く違っていた。さすが心理士とでも言うのだろうか、心の奥本心をさらけ出しているように見えた。また、それがとても興味深く感じられた。 話題によって、著者のキャラクターが豹変するくらいに変わっているところも面白かった。
読了日:04月09日 著者:東畑 開人
そして、バトンは渡された (文春文庫)そして、バトンは渡された (文春文庫)感想
普通一般的に親の結婚を繰り返した子どもには不幸なイメージがある。でも、それを覆すような物語だった。子どもが素直に疑問や思ったことを親に伝える様子を読んでいて、ある意味、本当の親子以上に親子だなと感じた。 親子と考えるとどこか甘えや、親がやって当たり前と言う気持ちが強く、そこからもめることもあるが、その部分で、お互いに線を引いて理想の親子になろうとそれぞれの人が向き合っている姿が、親子関係をうまく活かせる秘訣のようにも感じられた。
読了日:04月09日 著者:瀬尾 まいこ
【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book)【第163回 直木賞受賞作】少年と犬 (文春e-book)感想
馳星周さんの作品なので、ちょっとドキドキして覚悟して読みました。以前読んだ作品はとてもアウトローな世界だったから。東日本大震災ではぐれた犬と人とのつながりから展開されるストーリーでした。犬の仕草ひとつひとつから、その澄んだ瞳が見えるような気がしました。人の話ていることがわかっているような、その知性が感じられ、出会ったそれぞれの人の気持ちに寄り添って、場面場面での役割を果たしているようでした。いいお話でした。
読了日:04月09日 著者:馳 星周
彼女が最後に見たものは (小学館文庫)彼女が最後に見たものは (小学館文庫)感想
とても奥深いミステリー。周りの人の目を気にして生きる人たちや、何を幸せと思うのか、について深く掘り下げてくれている内容だと感じた。主人公と相棒のキャラクター設定も良かった。人って知りたい気持ちや好奇心が原動力になって動き出すのかな。賢い人がピンとくることや、その次元でたくさん疑問を持ったり、知りたいことがあるように、賢い人の周りでは、なぜその人たちがそう考えたのかを知りたいという気持ちがわいてくる。人ってわからないことを知りたいんだと思った。とても読みごたえのある作品。
読了日:04月09日 著者:まさきとしか
二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)二度泣いた少女 警視庁犯罪被害者支援課3 (講談社文庫)感想
支援課の仕事だが、支援している少女が犯人かも?という疑念をもちながらストーリーが進んでいくので、まさかな、と思いながらも、二方向の想像をしながら読めた。どちらとも取れるところを私は面白く感じた。
読了日:04月09日 著者:堂場 瞬一
同志少女よ、敵を撃て同志少女よ、敵を撃て感想
深かった。戦争に翻弄される時代に生きた人たちのストーリー。戦争についても考えなければならないが、戦争で狙撃手として活躍した女性たちは、同じ仕事をしても女性ということで違った目で見られてしまう。民間人であれば、攻めてこられた生活の場で結局、相手の軍人に弄ばれてしまう。そんな敵との戦争で勝つことも望んでいるが、主人公の心の奥底で女性を救うことが一番の原動力になっていたことが、とても心に響いた。
読了日:04月10日 著者:逢坂 冬馬
テスカトリポカ (角川書店単行本)テスカトリポカ (角川書店単行本)感想
人を殺すことに対しての感覚が、一冊の作品を読んでいる間にこれほど変わるとは思わなかった。残虐な殺しの場面を読み進めていくうちに、アステカの神話が私の中にどんどんと入り、いけにえのための人殺しを残虐だとは感じない自分がいた。人殺しを怖いとか、恐ろしいと感じるのは、その背景やその犯人の思考が恐ろしいのかも知れないと感じた。
読了日:04月13日 著者:佐藤 究
終わった人 (講談社文庫)終わった人 (講談社文庫)感想
すごく面白かった。そして、今年52歳になる私にとって興味深い内容でした。社会で、役職でもてはやされていたとしても、それはその場限りのことで、会社での立場でなく、自分の人生を考えていないと、退職と同時にすべてがなくなって、終わった人になってしまう…。主人公が故郷へ帰った時の古き友人の言葉「人の行き着くところは大差ない…」これは心に響きました。この歳だからかも知れないですが、人生の行き着くところ大差ないんだな、と。変に納得してしまいました。
読了日:04月14日 著者:内館牧子
赤と青とエスキース赤と青とエスキース感想
キーワードを引き継ぎながらの短編なのかな、と思いながら読み進めていましたが、しっかりとしたストーリーだったので、そこがなるほど…と深く感じました。書籍もそうだけど絵画のような作品も、時代を超えて人の心に響くモノなんだということを改めて思いました。歳をとっても心が自由な感じが伝わってきました。よかったです。
読了日:04月16日 著者:青山 美智子
アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例感想
コロナで変わった生活や、そこで始まったニュービジネスを集めている。新しい視点と言うよりは、すでにビジネスとしてあるものをまとめてくれている。
読了日:04月16日 著者:原田 曜平,小祝 誉士夫
かんかん橋を渡ったら (角川文庫)かんかん橋を渡ったら (角川文庫)感想
地域にある橋、かんかん橋を中心に戦前から現在までつなががった物語。温かい人たちの日常生活や子どもの気持ちと大人の気持ちの狭間に入り込んだ実生活での思いを表現されていて、心にグッとくるところが多かったです。
読了日:04月17日 著者:あさの あつこ
もしアドラーが上司だったらもしアドラーが上司だったら感想
面白く読めました。 否認、抑圧、歪曲せず自分に正直であること、やりたいけどできないことはないことはない。すべて自分が選んで進んでいる。自己決定しているということ。存在価値と機能価値を混同しないこと。自分の課題と相手の課題を分離する。信頼と信用との違いについて…などについて、小説の中で、すごくわかりやすく示してもらえました。よかったです。
読了日:04月17日 著者:小倉 広
我慢して生きるほど人生は長くない我慢して生きるほど人生は長くない感想
題名から選んだ本でしたが、イメージがまったく違っていて、また少々生きづらさを持った私にぴったりの本でした。出会いに感謝します。自分に自信がなかった頃は我慢が多かったなと思いながら読みました。親が子どもをジャッジした時に、本当に信頼できる一人目の大人を探すことが必要になることにも納得できました。モヤモヤを言語化された気がしてスッキリしました。
読了日:04月17日 著者:鈴木 裕介
生き方生き方感想
稲盛さんの本は、仏教の教えも入っているので私は好きです。日本にもともと存在していた仏教を基礎としたような道徳的な考え方を今の時代でのビジネスに用いておられるところがとてもいいです。ビジネスと利他とが相反する考え方と思われがちなので、そこが貴重なお話と感じられるところです。
読了日:04月17日 著者:稲盛 和夫
流浪の月 (創元文芸文庫)流浪の月 (創元文芸文庫)感想
私の好きな感じの作品でした。ふたりの気持ちが繋がっているところと少し影があるところが、好きです。以前は、白夜行がダントツでしたが、この作品には、私の中での共通点があって、なんとなく同じカテゴリーに入っています。この作品は、最後に救われるような感覚があるのでホッとするところもありました。いろいろな形があると思いますが、心がつながっているっていいなと感じました。
読了日:04月19日 著者:凪良 ゆう
本心本心感想
自由死を選び、結局は事故で亡くなった母だったが、母の本心はどこにあるのかを探る主人公の心情と、母のVFとのやりとり、そして母の友人や自分の出自が絡み合い、母の本心がどこにあるのか、自分の本心は何なのかを主人公が掘り深めていく。人生はどうなることがゴールなのだろうか、と考えた。いろいろなことすべてに本心があって、それは意外に表面に現れていないのではないかと考えた。
読了日:04月21日 著者:平野啓一郎
山女日記 (幻冬舎文庫)山女日記 (幻冬舎文庫)感想
子どもの頃、親に3000m級の山に連れて行かれたことを思い出しながら懐かしく読みました。湊さんのイメージとは少し違いましたが、女性のちょっとした嫌らしさがちょこちょこと出てくる嫌な感じが良かったです。中高生までの経験ですが、2〜3000m級の登山は自分との闘いで、何人かで登っていても、歩いているその時間は、無になって自分と語り合っている感じがした気がします。登場する女性たちが、何かを考えたい時に、山に登っているところがなるほどな…と納得できました。大人の山登りです。
読了日:04月25日 著者:湊かなえ
下流の宴下流の宴感想
うちの母親の面影を見たので、少し嫌な感じを持ちながら、どう見返すのだろうか、やっぱり無理なのだろうか、と想像しながら読み進めました。この母親もまた、その母親から習ったことをそのまま子どもへ伝えただけだったかも知れない。でも、時代が変わり、裕福と幸せとが必ずしもリンクしない時代になって、子どもたちへ教えるものの本質を伝えきれず、また、自分も昔の価値観の中で幸せを感じられずにいると感じました。この嫌な感じ、本当に上手く表現されていました。そして私はこんな連鎖を止めたいと思ってしまいました。
読了日:04月25日 著者:林 真理子
石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)石の繭 警視庁殺人分析班 (講談社文庫)感想
久々に推理が面白いと感じた作品でした。一つ一つの推理が緻密で、ヒントを私たちにもたくさん与えてくれていた。それに加えて、ドキドキする犯人と主人公とのやりとりがあり、少しずつ謎が解けていく。想像していたよりも壮大な事件の背景が現れた。面白かったです。
読了日:04月29日 著者:麻見和史
大人の流儀大人の流儀感想
伊集院静さんの日常から、心の中まで見ることができるような気持ちだった。それも、有名人のお名前が多く登場するので、ちょっとミーハーな思いでも読みました。
読了日:04月29日 著者:伊集院静
いのちの停車場 (幻冬舎文庫)いのちの停車場 (幻冬舎文庫)感想
南杏子さんの作品を読むのは2作目だけど、今の時代に合った社会問題をソフトに小説にしてくれている。そして、自分がどう死にたいか、そのためにどう生きるのかを考えさせられた。アドバンスケアプランについても、机上で話している時にはわかったような気がしているのが、実際、死が近づいてくると、同居している家族にとっては、受け入れ難い気持ちになると想像できた。本当に死についての授業が必要だな、と感じた。
読了日:04月29日 著者:南杏子

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