心理師 juneberry’s blog

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傾聴と忍耐と

初夏のころ、職場で
この歳になって、久しぶりに
ドキッとすることがありました。

ある女性が、キツイ言い方で
物ごとの進め方についての反論を続けました。
私は、初対面でした。

やっぱり、自分(私)の言っていることに対して
否定や批判をされると
慣れていてもドキッとしますし
その時は、迫力があって鳥肌ではないですが
身体が、ザワッとしました。

どちらかと言うと、私は同席している立場でしたが
結果的には、言い分を全部聴き(聴くだけです)
傾聴していました。
この場合、傾聴というよりも忍耐の方が大きかったと思います。
(でも、それが表に出ないところが傾聴なのかも)

考え方が違うんだな、という思いが強かったです。

その時に、傾聴と忍耐が大切、特に忍耐が大切とは
考えてもいなかったですが
本当に、その通りだと強く実感しました。

傾聴という言葉の中に、忍耐も合わさっているんだと思います。
その時には「これ以上言われたら次はどうしようか…」と
頭をよぎりながら、うなづいて聴いていました。
でも、その後はあっけなく終了して
ホッとしました。

その人が、周りに望んでいるもの
選択理論でいう、その人の欲求充足を考える視点は
物ごとを、とてもシンプルにしてくれると思っています。

相手が何を望んでいるのか
その時は、私たちが傾聴することで
彼女は、欲求を満たすことができたのかも知れないです。

もしかしたら
「聞いてくれた」「わかってくれた」「話せる人がいた」
「聞かせてやった」「わからせてやった」等…
彼女の思いは、それ以外かも知れないですが
何かが満たされて、その場では
それ以上、言わなくてよくなったんだと思います。

後日、何もなかったかのように普通に話したり
話さなかったり、しています。

次回、同じようなことがあれば
もう少し深く考えて、接してみたいと思います。

コヴィー博士が仰った「傾聴と忍耐」。
「コヴィー博士でもそうなんだ…」と思うだけで本当に心強い。
「傾聴と忍耐」をセットで大切にします。