心理師 juneberry’s blog

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質問から成長?

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転勤する前、今から3年ほど前

私の仕事の引き継ぎに、隣の席に来た同僚は
40歳過ぎの男性でした。
私自身は、40歳からの採用なので
私よりも、キャリアや経験、知識や理論的なものは
私よりも、彼の方が上でした。

すると、私が疑問に思うことを尋ねても
とても、快く応えてくれるので
その1年間は、仕事にまつわる素朴な疑問を
毎日、聴き続けることができました。

例えば

「どうして(どういう意図で)この書類はExcelで作っているの」

(私ならWordで作る書類を、彼はExcelで作っていて。
表計算でもないのに、なんで…?)

答え「表の欄を後で、足す可能性があると思うから、このほうが楽と思って」

「なるほど〜」

答えは、ごく当たり前なんですが
例年、Wordで作られている引き継ぎ文書を見たら
それだけで、その通りにやってしまっていました。

それからは
「どうして、ファイルはこうやって分けてるの?」
「どうして、このフォントを使うの?」
「どうして、これはアナウンスしないの?」
「どうして、すぐに答えを返さないの?」などなど

普通では、質問するほどではない(できない)
素朴な疑問ばかりです。

でも、たまには

「特に、理由はないです」とか
「単に、やってみたかったからです」

という答えが返ってくると
別に全部に根拠がある訳ではないんだと、それも納得できました。

とにかく前年、私がやっていた仕事なので
自分でも、やりやすいようにと思ってやっていたのに
私の発想とは全く違っていて
本当に疑問と、新しい発見、だらけでした。

また、隣の席、だということと
私よりも年下、ということが手伝って
毎日気軽に、思いついた時に、素朴な疑問をぶつけることができて

私もその度に、長年くすぶっていたことや
ふと、思いついたことを、すぐに質問できて
あの1年は、毎日スッとする生活でした。

そして、今は離れ転勤先で
今までではない様式の、文書を作ったり
見やすいフォントに、変えたりして

1年間横で見て、教えてもらったその根拠は
自分の中に入っているな、と感じています。

今は、分からないことを教えてもらえる上司はいますが
ふと思いついた質問に、答えてくれる人がいないので
質問自体が、湧き上がって来なくなっていますが

たぶん、毎日小さな質問は頭をよぎって
消えていってるんだろうな、と思っています。

なんでも質問できる人
どんな質問をしても、変な顔をしない人が
近くにいると、人は成長すると思います。

質問好きの私は、そんな環境に憧れます。