心理師 juneberry’s blog

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「あなたのためを思って」 親子関係

f:id:juneberry-miyatomo:20210216202253j:plain母は「あなたのためを思って」タイプの人でした。 

祖父母と同居していたからも、あるかも知れないですが 
とにかく、厳しかったです。 
 
そして、母は私にいつもライバル心があって 
母の好きなことバレエ、ピアノ、合唱、フルート、茶道、華道… 
習い事としてさせられていたのですが 
逆に、そういう恵まれた境遇に対しての
母からの嫉妬もあって、でも、私は自慢の娘で 
母自身が、世間から認められるためのもの、でもあったんです。 
 
確かに、母には共感意識はなかったです。 
 
いろいろな面で、母との違いが自分でも分かってきたのですが 
 
結婚して、息子が産まれると  
 
母について、いろいろ批判的に思うけれど、現実は 
自分も母と同じ思考の中にいることが、たくさんあって 
この私自身が 

「あなたのためを思って」を息子に対して、発動していました。 
 
そういうモデルしか、見ていないと 
頭では違うと思っていても、身体が上手くは動かずに 
小さな息子のすること、することに対して 
ひとつひとつ、ダメ出しばかりをしていました。 
まったく、褒めませんでした。 
 
誰にでも分かる感覚ではないと思いますが 
 
「私は、小さい頃優しくされていないのに 
なんで、私は子どもに優しくしないといけないんだろう…
やっぱり、私にはできない」

30代の頃、自分の中での葛藤が、一番大きくなっていた時期です。 
 
私自身の親子関係に問題があって
私が親になっても、親子関係を上手く作れていないのが 
よく分かっていましたが

本当に、どうしようもなくて 
育児本を参考にしたり、カウンセリングや内観へ行ったり 
斉藤一人さんも、その頃聞いていましたし 
いろいろしました。 
 
その時に、すぐに効くものはないですが 
いろいろな視点からの、アプローチが入ってきていると 
「自分が変わればいいだけだ」
と言うことが 、自分の中にも、少しずつ落ちてきて 
 
自分がなりたい自分をイメージしてやってみよう、と。

それからは、今までを知っている息子に対して 
少し恥ずかしいような気持ちも、あったけれど 
少しずつ、変わってみました。 
 
はじめだけ、勇気がいりましたが 
あれから、8年くらい経ちますが 
少しずつ変わってこれて、良かったと思えています。  
 
親から子への連鎖って、ありますが 
それを断ち切ることもできる、と今では思っています。 
(ちょっと、引き戻されることもありながらですが) 
すぐに目に見えるモノは、少ないですが 
とりあえず、信じて進むような感じでした。 

そして、発端は私の母との親子関係に、悩んでいましたが 
自分が大切なのは今の家族だ、という思いが強くなると 
母のことは、放っておけるようになりました。 
(母へのアプローチもいろいろしましたが、今は興味が薄れてきました)

「あなたのためを思って」タイプの人も
やっぱり、現実的な距離をとるということが
一番有効だと感じています。

 

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