心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

「薄闇シルエット」角川文庫 角田光代

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私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間59分)

 

感想…

女性の生き方について、物語を通じていろいろ考えました。

誰の人生も正解があるわけではないし「その人はその人になっていくしかない」この言葉が突き刺さった。女性って子どもを産むことや子育てすること、対等に仕事を考えないといけないようなところがあるような気がして…私の母親が専業主婦だったから、働いていることへの後ろめたさが私あったことを、改めて思った。

どう生きても、後ろめたさはないはずなんだけれど、心の奥に何かしこりがあるようなことを思い出しました。

 

内容(「BOOK」データベースより)

「結婚してやる。ちゃんとしてやんなきゃな」と恋人に得意げに言われ、ハナは「なんかつまんねえ」と反発する。共同経営する下北沢の古着屋では、ポリシーを曲げて売り上げを増やそうとする親友と対立し、バイト同然の立場に。結婚、金儲けといった「ありきたりの幸せ」は信じにくいが、自分だけの何かも見つからず、もう37歳。ハナは、そんな自分に苛立ち、戸惑うが…。ひたむきに生きる女性の心情を鮮やかに描く傑作長編。

著者について

1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年「幸福な遊戯」で海燕新人文学賞を受賞しデビュー。03年『空中庭園』で婦人公論文芸賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、07年『八日目の蝉』で中央公論文芸賞を受賞。