心理師 juneberry’s blog

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2022年12月 読書感想まとめ

12月の読書まとめです。

春まで少し忙しくなるので読書ができなくなるので、年末の休み期間には読みだめをしました。63冊とは、たくさん読んだな…と思います。

大きくハマったのは、ミレニアムシリーズ、あとはいい本ないかなと言う感じで色々な方面に手を伸ばしていました。小説はだいたい覚えていますが、そうでない本では内容がしっかりと自分の中に入っておらず、読書メーターに感想を書く時点で、再読と気づくと言うなんとも恥ずかしいことが2回もありました…。

 

時間の関係で、春まで読書を封印しますので残念です。

また、4月ごろから始めたいと思います。また、よろしくお願いします。


道は開ける 文庫版道は開ける 文庫版感想
ちょっと意外だった。欧米よりも、日本には不安になる人が多いと思うのでこの本はとても合うと思った。不安をどう解消するのか、不安が解消すれば道は開ける…と言うこと。不安をもとに悩むことは必要がないと言うことだ。疲労と不安を予防することが健康的だと感じる。
読了日:12月01日 著者:D・カーネギー
佃島ふたり書房 (講談社文庫)佃島ふたり書房 (講談社文庫)感想
明治から昭和を背景に、古書を巡りながら時代時代の人間模様が見られた。明治から昭和までは、戦争もあり、今ほど平和な時代ではなったことが本当によくわかる。そこに人が人を想う心の純粋さが表れているように感じられた。
読了日:12月02日 著者:出久根達郎
今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにベストルーティンで常に「最高の1日」を作り出す今日がもっと楽しくなる行動最適化大全 ベストタイムにベストルーティンで常に「最高の1日」を作り出す感想
まず、イラストがあって子どもも含めて、読むことが邪魔くさい人たちにもわかりやすい。行動するにも最適な方法があるということ。午前、午後の仕事や勉強の仕方、参考にしたいと感じた。毎日のルーティーンだからこそ、すごく大切な積み重ねになることばかりだと思った。
読了日:12月03日 著者:樺沢 紫苑
路感想
大学時代に実らなかった恋心と10年経って出会った男女の物語。もどかしく思うような恋心を中心に、台湾と日本との親密なつながりが表されている。昔の台湾で起こっていた事と、現在に起こっていることが絡まり合って、台湾人の日本への、そして、日本人の台湾への双方の思いが温かく感じられた。
読了日:12月03日 著者:吉田 修一
精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術精神科医が教える病気を治す 感情コントロール術感想
感情コントロールとはどういう事だろうと思いながら読み始めた。自己治癒力を使うことが病気を治すことに有効だとよくわかった。そのための感情コントロール。感情をコントロールすることで、自分の身体を守る。自分でまず病気を受容することや自分の不安をなくすこと、自分の中に溜め込まず、周りの人との繋がりを大切にし、いつも感謝する。すごく当たり前で、少し前の時代では当たり前だったことのように感じました。現代に足りないものをあげられた気がしました。
読了日:12月04日 著者:樺沢紫苑
墨のゆらめき墨のゆらめき感想
人間味という言葉が合うような作品だと思った。設定も珍しく、書家についての興味や、代筆で見られる書の才能が素晴らしい。素晴らしいと言っても、その字を見たわけではないので、あたかも、文字が見えるようなその描写が素晴らしくて、私の中の想像の世界がどんどんと広がった。文字で表現された作品の舞台が、読者に想像されて、それぞれの読者の中でどんどんと積み上がっていく感じ、本にしかない醍醐味だと感じた。
読了日:12月05日 著者:三浦 しをん
最後の息子 (文春文庫)最後の息子 (文春文庫)感想
吉田修一さんのデビュー作ということを後で知る。作風は変わるんだと感じた。オカマバーを経営をする閻魔ちゃんと同棲する主人公。その2人の間に、女心や男心が絡み合って、最後には寂しさを感じた。
読了日:12月07日 著者:吉田 修一
望み望み感想
事実は1つだけど、それを知るまでは不安から色々な葛藤があり、望みに支配される…。事実が明らかになれば、そんな葛藤は何の意味もないくらいにどうでもいいことになっている。しかし、人として、親としての望みを持っているときには、事実よりも自分の望みが思考を支配する。終始、これほど、心を揺さぶられる作品は初めてだと思った。
読了日:12月07日 著者:雫井 脩介
ファンに愛され、売れ続ける秘訣ファンに愛され、売れ続ける秘訣感想
初めて和田裕美さんの本を読んだ。私も和田さんと同じような性格なので、すごく腹落ちした。そして、こういう営業をしていきたいと思った。そして、ファンをつくることがどんな仕事をしていても共通していると感じた。個人的にはタイプが似ていると思うので、もっと和田さんの本を読みたいと思った。営業やマーケティングの本で、ガンガン行かずに、こういう視点の本はあまり見たことがない気がした。よかった。
読了日:12月08日 著者:和田 裕美
熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録 (幻冬舎文庫)感想
ニュースで知っていた出来事の裏側を見る感じでは、面白い。幼少期から逮捕勾留されるまでの思いなどを語っている。100億円使ってしまうことや、それを返せてしまうところ、やっぱり庶民感覚とは違う。華やかな世界の優秀な人だとは思う。でも依存症なんだと感じた。
読了日:12月08日 著者:井川 意高
医者が教える 50代からはじめる 老けない人の「脳の習慣」 (ディスカヴァー携書)医者が教える 50代からはじめる 老けない人の「脳の習慣」 (ディスカヴァー携書)感想
50代になると、まず感情が大切だとよくわかった。むやみやたらと感情を優先するのではなく、刺激を受けて、また自分の感情を制御しながら、好きなことのために行動する。脳が活性化されないと老けるんだとわかった。ルーティーンにならないように、刺激のある生活を続けたい。
読了日:12月08日 著者:和田 秀樹
岩波文庫的 月の満ち欠け岩波文庫的 月の満ち欠け感想
すごく神秘的なストーリーだった。点と点とが繋がっていって全体を見ると全貌が見えてくる。初めは怖い子どもだったけれど、だんだんと、その大人びた発言にも親しみが湧いて、最後の最後には可愛らしく感じられた。純粋な愛が見えた気がした。
読了日:12月09日 著者:佐藤 正午
正欲正欲感想
人の性欲について性的指向について深く掘り下げられていて興味深かった。人に対しての性欲だけではないマイノリティがあると思っていない世間にとっては、理解の難しい世界だと少しわかった。犯罪の線引きも、性的欲求を満たす対象が人であることが一般的だが、そうでない人を考えると見えない部分が大きすぎるように感じた。みんな自分の感じていることが他と一緒かどうかがわからず不安だから確認をしている。多様性を言われる時代、多様性はの線引きはまったくなしで本当に受け止められるのかと感じた。
読了日:12月10日 著者:朝井 リョウ
カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫)カエルの小指 a murder of crows (講談社文庫)感想
詐欺でツラい思いをした少女をチームで助ける、と言う作戦。しかし、さらに裏、さらにその裏があり、さらに謎が多く最後まで油断できない感覚があった。面白い。「カラスの親指」から引き継がれた、詐欺被害者を助けようという思いと、あれから年月が経って新しいメンバーやブランクを感じさせず未だ衰えない手技があり、安心して読み進められた。
読了日:12月10日 著者:道尾 秀介
誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方誰でもできるのに9割の人が気づいていない、お金の生み出し方感想
お金儲けに対して罪悪感を持っている人が背中を押してもらえる本だと思った。自己肯定感が低く自信がない人は、特に自分の勝手な思い込みが自分の進みたい道を邪魔してしまっていることがあるので、それを取り払えそうに感じた。そして一人でチャレンジするのではなく、仲間を作ってつながりを増やしていくことが自分に影響を与えてくれるとのこと。今いる自分の世界の外を知ることが大切だと感じた。
読了日:12月10日 著者:今井 孝
#真相をお話しします#真相をお話しします感想
どちらかと言うと長編が好きな私だけど、この短編は面白くてすごく満足できた。短い物語の中、それぞれのパンチが効いているところがいい。ハッとさせられたり、ゾクッとさせられたり短い中に盛り込まれているのが面白い。内容が今風になっているのがまた、身近に感じられた。
読了日:12月10日 著者:結城 真一郎
人生の締め切りを前に 男と女、それぞれの作法 (講談社+α新書)人生の締め切りを前に 男と女、それぞれの作法 (講談社+α新書)感想
私が印象的だったところは、伴侶に先立たれても女性の方が長生きだと言う話から、女性は家事が死ぬまであり、コミュニティもたくさん持っている。しかし男性は会社しかないから世界がなくなると。でも、近年女性も働き出しているのでこれからは変化するのか興味あり。これからの60代は今までの人生設計と違った生き方が必要になる。今はその過渡期であると感じた。
読了日:12月11日 著者:田原 総一朗,下重 暁子
かわいそうだね? (文春文庫)かわいそうだね? (文春文庫)感想
1話目は女の表と裏と、いやらしさが面白かった。綺麗事では済まされない本音がいっぱい。2話では、男女構わずモテる子が、つれなくされる相手に引き寄せられてしまうところには、一般的には自分の好きな人を見つけておめでとうっていう感じだろうけど、私はどこか寂しさを感じた。女が女友達に対して抱いている気持ちは、どこかでライバル心のようなものがあるのだろうか…。魅力を感じるとやっかみも同じくらい感じてしまう。これは、女友達の性?それを超えると友情が芽生えるんだろう。
読了日:12月11日 著者:綿矢 りさ
道化師の蝶 (講談社文庫)道化師の蝶 (講談社文庫)感想
読み深められていないから、まず、難しいなと言う感想。芥川賞受賞だったんだ、と後で知った。翻訳の翻訳だとか、それぞれの国でその言語を知って書き始めることだとか、言っている内容の面白さを感じるところもあって不思議な内容だな、と思って読んでいた。全体を通しての理解は、あまりできていない。文学って、すごいと思った。私が知っているところなんてほんの少しなんだと思った。
読了日:12月12日 著者:円城 塔
その日のまえに (文春文庫)その日のまえに (文春文庫)感想
死を目の前にすると、どんな風に相手にかかわるのだろうか…子どもでも大人でも、みんなその年齢なりに真剣に相手のことを考えている。それが後で考えてみておかしくても、その年齢で精一杯考えたこと。人は必ず死ぬのだけれど、日常生活の中では、死などまったく考えていない。身近な人もいつかわからないけれど、いずれは死んでしまうのだと考えた。
読了日:12月13日 著者:重松 清
きっと、よくなる! (サンマーク文庫)きっと、よくなる! (サンマーク文庫)感想
著者の子どもの頃からの経験を交えながら、自分の思い込みや、思考の癖など教えてもらえた。とても優しい語り口調で、みんなが幸せになることを願っておられるように思った。優しい本でした。
読了日:12月13日 著者:本田 健
複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る (フェニックスシリーズ)複利効果の生活習慣 健康・収入・地位から、自由を得る (フェニックスシリーズ)感想
本当にその通り、日常の生活の中のすごく小さなことを積み上げていくことが将来の成功につながっていると。いろいろな例を上げながら、真正面から複利の効果を語ってくれている。とても些細なことばかりだからこそ、何度も聞いて自分の中にとどまらせておきたいことばかりだった。ルーティーンとマンネリ化とは表裏一体なので、熱意や刺激を保てるようには本当に必要だと感じる。ベストだと思って作ったルーティーンを自分で変化させることも大切。将来の複利イメージしながら些細なことを大切にしたいと思った。
読了日:12月14日 著者:ダレン・ハーディ
爆弾爆弾感想
犯人らしき男との取り調べを舞台に繰り広げられる言葉での心理戦が面白かった。爆発から市民を救う謎解きと同時に、お互いの人格の奥底に潜んでいるものへと刺激を与え動揺させる。時間の経過をリアルに感じながらも犯人の話術に翻弄された。
読了日:12月16日 著者:呉 勝浩
世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法感想
もっとガツガツとくるような内容を想像していたが、まったく違い心理的安全性を主に説いている。仕事をする上で、またパフォーマンスを引き出す最も大切なモノは心理的に安全であるチームである。カウンセリングを行っていた著者がカウンセリング技法を日常の業務内で使いやすく説明している。マネージャーなど役職に就く人にぴったりの本だと感じた。また、管理する立場の人に読んでもらいたいと感じた。
読了日:12月16日 著者:ピョートル・フェリークス・グジバ
送り火 (文春文庫)送り火 (文春文庫)感想
一つの路線を舞台にしての死についてのストーリー。ちょっとホラーチックなものもあった。心の奥底にある思い込みや、思い込みの善悪など、心にグッときた。
読了日:12月17日 著者:重松 清
太陽と毒ぐも (文春文庫 か 32-17)太陽と毒ぐも (文春文庫 か 32-17)感想
好きになる気持ちと価値観とについてが色々な視点から描かれていた。人を魅力的に感じる部分と受け入れられない部分との折り合いはどこでつけるのか。好きなのに受け入れられない部分があるから別れてしまう。誰にでも譲れない価値観があり、それは人には理解されにくい…結局、何を求めているのだろうかと自分でも感じる。結婚後の話ではなく、若い男女のストーリーなので爽やかでいい。
読了日:12月17日 著者:角田 光代
模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書模倣と創造 13歳からのクリエイティブの教科書感想
デッサンから始める美術と同じで模倣から始めると。これは何度も聞いたことがあるけれどすごく腹落ちした。なんでもいいから自分の得意分野で表現する。無意識のフッと気が抜けた状態が大切で、そういう状態で、今まで入れた知識の中からアイデアが出る。センスと一口で言っても天から与えられたものではないのだとわかった。
読了日:12月18日 著者:佐宗 邦威
センスは知識からはじまるセンスは知識からはじまる感想
センスは才能と思いがちだが、そうではなく綿密な計算や知識の中から生まれてくるということがよくわかった。センスと一言で片付けていることが多く、努力とは真反対のような言葉であるが、その裏には絶え間ない努力があると感じた。とても説得力のある内容だった。
読了日:12月18日 著者:水野 学
それもまたちいさな光 (文春文庫)それもまたちいさな光 (文春文庫)感想
書籍なのに、ラジオのパーソナリティの声が物語の中で共通して流れているあったかい感覚がある。それぞれの恋愛の姿と、その行く末が見られた。いろいろあったが、最終的には、みんな日常の午前中のパーソナリティの爽やかさのようなものがあった。
読了日:12月18日 著者:角田 光代
成約率98%の秘訣成約率98%の秘訣感想
和田裕美さんの本2冊目。ガンガンいく営業ではなく、顧客の心にすっと寄り添いながら入り込み、自分の数字も上げる営業は理想的だと思う。同じようなことを言っているつもりでも、言い回しによって感じられることがまったく違ってくる。営業もだけど、普段の生活での人間関係にも同様のことが言えると感じた。とてもいい本だと思います。他の本も読んでみたい。
読了日:12月20日 著者:和田 裕美
何者 (新潮文庫)何者 (新潮文庫)感想
就活中の大学生の心の揺らぎが、手に取るように感じられた。若い頃はマウントを取りたがる人がいたな…と思い出した。理想や葛藤、自分の思いや体裁などの中でもまれながら、自分は大人になったつもりだが、まだまだ社会を知らない学生感覚が上手く表現されていた。懐かしいと感じた。大人になる第一歩で、自分自身を表現することを恥ずかしいと感じているこの世の中は少し変わった方がいいかもと思った。
読了日:12月20日 著者:朝井 リョウ
屍人荘の殺人 (創元推理文庫)屍人荘の殺人 (創元推理文庫)感想
はじめはザ・ミステリーだな…と思ったが、ゾンビが出てきてパニック映画的な要素が入ってきた。私が勝手に想像した展開ではなく、その意外性が面白かった。久しぶりの山荘ミステリーだった。
読了日:12月21日 著者:今村 昌弘
しょうがの味は熱い (文春文庫)しょうがの味は熱い (文春文庫)感想
綿矢さんの作品にしては、と言う言い方はどうかとも思うが、結婚前の恋愛について丁寧に尖ったところなくかかれていた。今まではどこか奇抜な視点を持っていたように感じていたので、普通っぽく感じた。ただ、その普通の中にもそれぞれの本音部分も現れていて、その辺りのお互いの気持ちが見えるところが興味深かった。
読了日:12月21日 著者:綿矢 りさ
最終便に間に合えば (文春文庫)最終便に間に合えば (文春文庫)感想
それぞれが過ごした期間や、違うシチュエーションでの、恋愛中?の男女の距離について、興味深く読ませてもらった。微妙な関係の視点が面白い。押せば逃げるし、引けば追ってくる男女関係は、渦中にいるとまったくと言っていいほど気づかないから、また面白い。よくある聞いたことのあるような話についての人の心の動きを明確に描かれているところがすごいと思った。
読了日:12月22日 著者:林 真理子
ジョーカー・ゲーム (角川文庫)ジョーカー・ゲーム (角川文庫)感想
スリルがあって面白かった。あの戦争の時代とこのスマートなスパイとがすぐには結びつかなかったが、とにかく面白い。スパイは、相手の手を読みながら、そして数々の情報は、意識の階層を分けて保存する。また、指示命令自体を自分で読み解かなければならないあたりなどが、万が一見つかった時の危機管理であるとは…。スパイとは本当に頭が切れて尚且つ、捉われず、世の中の何ものも信じず、愛情や憎しみを取るに足らないものとして切り捨て、さらに唯一の心の拠り所さえ裏切り捨て去ることができる人だと。
読了日:12月22日 著者:柳 広司
スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)スクラップ・アンド・ビルド (文春文庫)感想
まず、歳とって生きている意味がなくなったら嫌だな…と思った。そして人の優しさってなんだろうか、と考えた。見た目優しくすることもだし、先のことを思っての厳しさもそうだし。本にもあったけれど、突き詰めていくと、公共交通機関で座席を譲ることも実際はどうなんだろうと思えてしまった。老いた後にあるこの光景は寂しいと感じた。
読了日:12月22日 著者:羽田 圭介
ダブル・ジョーカー (角川文庫)ダブル・ジョーカー (角川文庫)感想
ジョーカーゲームが面白かったので、積読本を飛ばして、ダブルジョーカーを読んでしまった。何も証拠がなく誰がスパイかわからない中、一つの仮説をもって進んでいく。スパイ戦がどんどんと複雑になってきて、私の想像力やイメージが、ちょっとついていけなくなってしまった。だから第1弾の方が初心者向きでちょうど面白かった。
読了日:12月22日 著者:柳 広司
在り方在り方感想
在り方や軸という言葉をよく使うけれど、自分の美意識と訳してもらえて、すごく腑に落ちた。自分の美意識を持って生きていると感じた。斎藤一人さんも稲盛和夫さんも大好きなので、とてもしっくりときた。自分らしさや自分の軸ってなんだろうなと思っていたけれど、単純に美意識なんだと納得できた。
読了日:12月23日 著者:永松茂久
超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学超決断力ー6万人を調査してわかった 迷わない決め方の科学感想
優柔不断ではないが、決断するのに時間がかかってしまうことは本当に無駄な時間だと思っていた。とはいえ、混沌の中では悩む時間も必要枠だったと感じることもある。ひとまずは、自分の中でデフォルトを決めておくことの有効性は高いと感じた。また、小説を読むことが決断力に通じているということも朗報だった。
読了日:12月24日 著者:メンタリストDaiGo
50歳からの幸せな独立戦略 会社で30年培った経験値を「働きがい」と「稼ぎ」に変える! (PHPビジネス新書)50歳からの幸せな独立戦略 会社で30年培った経験値を「働きがい」と「稼ぎ」に変える! (PHPビジネス新書)感想
納得できるところと、無理かも…と思ってしまうところとがあった。でもサラリーマンが年収と言っているものは額面の年収であって、そこも年収マジックがあるようだし、経費などを考えると確かにどちらが豊かかと問われれば、年収だけだとわからないとも思った。具体的な例が多く、必ずしもそれがピタッと当てはまってはいないが、家族や子どもを言い訳にせず、もう一度飛び出す勇気を持ってもいいかもと思えた。
読了日:12月24日 著者:前川 孝雄
結物語 (講談社BOX)結物語 (講談社BOX)感想
久久のラノベで、ただひたすらワクワクして読めた。シリーズものなんだろうな、と思いながら、とりあえず今を楽しんだ。
読了日:12月24日 著者:西尾 維新,VOFAN
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
上巻なので、まだまだ謎だらけ。ただ、登場人物も多く、その規模も大きそうなので、どこまでどう話が広がっていくのか、どことどことが繋がっているのか想像して楽しんでいる。久々の長編推理。下巻が楽しみ。
読了日:12月25日 著者:スティーグ・ラーソン
ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女 (下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
下巻は謎解きが入ってきて、展開が面白かった。最終的には保身に回る依頼者に対しては納得がいかない思いもあるが、そこからの展開もまた良かった。知的障害があると思われていた少女が、知能には何の問題もない記憶力の非常に優れたタイプのアスペルガー障害であり、彼女なりに人との付き合い方や距離感を学んでいく過程も微笑ましい。人の心って傷つくこともあるんだよ…という声をかけてあげたいと思った。
読了日:12月25日 著者:スティーグ・ラーソン
起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男起業の天才!: 江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男感想
とても面白かった。江副さんについてはニュースでしか知らなかった。学生時代から起業し、データ通信がない時代に次の時代を見据えていたところは、素晴らしい。日本で新しいことを始めようとした場合、また線引きがなく忖度だけで保っていた領域に踏み込んでしまった場合、時代を読んでいるだけでは成功しないと感じた。そこは、ライブドアの堀江さんも同じ道を通ったように感じた。リクルートの初期は、そこにいる若者にとっては、本当に夢のある企業だったのだろう。
読了日:12月26日 著者:大西 康之
ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女 (上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
1巻とは違い、登場人物に関する一定の基礎知識があるため、早くから推理を巡らせることができて、上巻ながら楽しめた。殺人事件についての材料を与えられ、犯人に近いとされる人物について、自分の感覚をどこまで信じられるのか。そうで(犯人でなく)あって欲しいと思う気持ちを胸に下巻へ続いた。あっという間に読み終わってしまう。ミレニアムにやみつき。
読了日:12月27日 著者:スティーグ・ラーソン
ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム2 火と戯れる女(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
上巻からも展開があり、さらに下巻での謎解きでは新たな事実が浮かび上がってくる。2巻は実際の暴力シーンも多いので、ハラハラドキドキ読んでいて痛みも感じながらも、リスペットの生きる能力の高さに驚く。子どもの頃から受け入れられず、大人の都合で自分の存在をもみ消されそうになりながらも、それに一人で立ち向かってきた強さを感じた。そして、本当の彼女を理解する人が周りにいることにも、これから気づくだろうと感じた。
読了日:12月27日 著者:スティーグ・ラーソン
今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略今治タオル 奇跡の復活 起死回生のブランド戦略感想
ブランディングも大切だけど、そもそも今治タオルが、本当にしっかりした商品だったということだと感じた。こんな商品が、地方に埋もれていたということを考えると、商品をどれだけ知ってもらえるか、ということが本当に大きいと感じた。ただ魅力を知ってもらうだけでなく、持って帰ってほしい情報を用意し、トータルなブランディングが大切。そして、初期からの記録を動画や画像で残しておくことも意外と後でPRに使えるということも納得できた。製造だけでなく、ぶれないブランド戦略があってこそ、さらに商品が大きく成長すると感じた。
読了日:12月27日 著者:佐藤可士和,四国タオル工業組合
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
シリーズとは知っていたが、三部作だとは思っていなかった。3巻目は集大成的で上巻から既に引き込まれる内容。早く早くと読み進めている。公権力を使って逃げ果せようとする人たちとの戦い。リスペットの人間性や素朴な魅力に気づいている人たちが、こちらにもちらほら味方がいるとわかり、国ぐるみの話になっていく。この後どうなっていくのか、まだまだ信用ができないところ。
読了日:12月28日 著者:スティーグ・ラーソン
ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(下) (ハヤカワ・ミステリ文庫)感想
下巻は、法廷でのやりとりが格好よく圧感だった。今までの不当な扱いがやっと世の中に認められたが、そんな風に扱われたことのないリスペットにとっては戸惑いが多い様子に見えた。アスペルガー症候群であり、ハッカーである彼女にとっては、今の世の中を生きていく術はたくさんあった。尖っているところが少しずつ丸くなってくるところが、微笑ましく思えた。
読了日:12月28日 著者:スティーグ・ラーソン
もう常識にはとらわれない!  50歳からのいい女もう常識にはとらわれない! 50歳からのいい女感想
50歳になる前に読んだ本の再読。50代でどんな女性になっていたらいいのだろうかと悩んでいたころ、心の支えとなった。読み返しても、女性として、そして人として大事なことが押さえられていると思った。50代になると、女性ということから遠ざかるようなイメージで、以前はこの本にたどり着いた。50代を前に女性として忘れたくない点を記してくれている。
読了日:12月29日 著者:TAKAKO
仕事のパフォーマンスが劇的に上がる食事のスキル50仕事のパフォーマンスが劇的に上がる食事のスキル50感想
アスリートへの栄養指導を基にビジネスでどう活かすか、また日頃の健康にどう活かしていくのかが詳しく書かれていた。栄養素の働きを知っておくことも、知った知識を上手く活用することも、結局は本人の関心がちゃんとむいているのかが1番だと感じられた。どのくらいの影響があるのか気づきにくいレベルかも知れないが、日常生活で気にかけていきたいと思った。
読了日:12月29日 著者:川端理香
思考は文字化すると現実化する思考は文字化すると現実化する感想
さっと読めて、分かりやすかった。耳に痛いところもあるので、これをどこまで実行できるか。ワークにもあったが、意味のないものと決めつけることなく、まずはやってみる気持ちが必要だと感じた。ボーッと生きていたらダメだなと思った。何がしたくて、何のために今があるのか。大きなゴールを考えながら、捜しながらでもいきたいと思った。
読了日:12月29日 著者:横川裕之
サーバントリーダーシップサーバントリーダーシップ感想
ある研修で初めて知った言葉を調べていって、この本に巡り合う。読書会で少しずつ読み進めたところもある。読み深めると本当に深い。少し前の時代に書かれた感が強く、また洋書なので少しずつ自分でその時代背景をイメージしながら読むところは多かった。教えは人々の成長を目的とし、あくまでも支えとなっていくところに、とても共感できた。
読了日:12月29日 著者:ロバート・K・グリーンリーフ
サーバント・リーダーシップ入門サーバント・リーダーシップ入門感想
実際の企業内での実践が語られている。サーバントリーダーシップを経営者が推奨してもらえる企業は非常に羨ましい。社員一人が行動しても全体に影響を及ぼすことは少ないが、組織として、サーバントリーダーシップを導入することは、そこで働く人たちの精神面にも大きな影響を与えると感じた。とてもわかりやすい本だった。
読了日:12月29日 著者:金井 壽宏,池田 守男
一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)一九八四年〔新訳版〕 (ハヤカワepi文庫)感想
見えない思考を強制され、合わせるための嘘はだめで思考を変えなければならない恐ろしい世界。1940年代から見た1984年がそのように想像されたのか、そういった未知の世界だという意味なのか。とても恐ろしい未来を描いたものだと感じた。思考が統制ことに恐ろしい。言葉を統制することで思考や概念を失くすという考えは更にゾッとした。国によっては統制されているという意味でまだまだ同様の世界がある。そう思うと怖い世界だと思うが、70年経った今でも人類にとって普遍的なテーマのように感じた。
読了日:12月30日 著者:ジョージ オーウェル
武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン武器としての図で考える習慣: 「抽象化思考」のレッスン感想
再読だったんだ。それも今年…。これもまた読書メーターがないと気づかなかった。新鮮に読ませてもらった。思考を図に落とし込むことや、図の構造を覚えておくことを有効に使いたいと思った。前回よりも私の中に入っている。はず…。
読了日:12月30日 著者:平井 孝志
騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編感想
抽象思考の村上ワールドだが、まだ私にも理解ができる範囲で安心。本文中にも出てくる、まだ何も起こっていないし、このまま起こらないかも知れない…と言うような言い回し。感想を書いていると、そのまま読者へ伝えられている気もした。まだ全貌が見えていないので下巻の展開が楽しみ。
読了日:12月30日 著者:村上 春樹
マラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマンマラソン中毒者 北極、南極、砂漠マラソン世界一のビジネスマン感想
知人に南極マラソンに出たいと言っている人がいたので、興味深く話を聞いていると、ある本に感動したからだと言うことで読み始める。イメージしていた本のイメージはもう少し重く、ストイックにチャレンジする様子が綴られているのかと勝手に思っていたので、この明るさ、そして軽さにびっくり。でも、過酷なマラソンに中毒になってしまう人たちが世界中にいるんだ、と言うことにも驚いた。極限に追い込まれた時の自分との戦い、そしてその状況でチームであることの大切さ、人間の本能?本性に近い感覚のように感じた。
読了日:12月30日 著者:小野 裕史
愛着障害 (光文社新書)愛着障害 (光文社新書)感想
愛着障害発達障害の線引きが難しいと感じている。大人になっても愛着からくる課題を抱えている人が多いと私自身も感じている。歴史的偉人の生育歴をもとに愛着形成の説明があり、また作家の遺した作品からも愛着がその人に及ぼした影響はよくわかった。愛着が原因となり各疾患を誘発していることが多く、愛着に着目してもらえることがなかなか少ないことにも共感できた。愛着問題の臨界期は青年期だと言うことと、自分が自分の親となることは、聞いたことはあったが、しっかりと理解できた。
読了日:12月30日 著者:岡田 尊司
定年格差 シニアの働き方―週刊東洋経済eビジネス新書No.407定年格差 シニアの働き方―週刊東洋経済eビジネス新書No.407感想
人の寿命がどんどんと長くなっていくことに対して、定年が対応でき切れていないことについて、定年を迎える人はどのように乗り切っていけばいいのか。人生100年時代と急に言われて、高齢者はどのように生きていくのか。各企業や団体などでされている実践にも示されている。シニアの意識自体も変えなければならないが、それを指導する年下の上司側の意識改革も必要だと感じた。そして、若い時代から、自己のキャリア形成をしっかりと持つことが大事だと思った。
読了日:12月31日 著者: 
第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書 1367)第三次世界大戦はもう始まっている (文春新書 1367)感想
戦争は、見方によると全く違った見え方をすると感じる。それは、ブッシュが起こした戦争を見てきて強く感じていた。結局、私たちに入ってくる情報を自分自身でどのように捉えるか、捉えられるかというところに帰結すると思った。マスメディアだけでなく、書籍などからの情報も加味して考えないといけない。(結構、難しいとは思うところだが…)家族形態と国家の形態への着目点は面白いと感じた。私もそうだが、どの国も自分ごととして捉え切れていないところが心痛いと感じた。
読了日:12月31日 著者:エマニュエル・トッド
超訳 アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵 エッセンシャル版【購入者限定特典:アンドリュー・カーネギー講演録「実業家として成功する道」付き】 (ディスカヴァークラシック文庫)超訳 アンドリュー・カーネギー 大富豪の知恵 エッセンシャル版【購入者限定特典:アンドリュー・カーネギー講演録「実業家として成功する道」付き】 (ディスカヴァークラシック文庫)感想
名前は知っていたが、カーネギーホールカーネギーメロン大学…と、こんなに教育、文化、芸術に貢献してくれているとは知らなかった。それぞれ読む人によって、心に響く部分は異なると思うが、私にとって、失敗に寛容になると言う部分が響いた。稲盛和夫さんや渋沢栄一さんと共通する部分があると思うと個人的には嬉しかった。お金の使い方で、人が見えると感じた。
読了日:12月31日 著者:アンドリュー・カーネギー
心眼心眼感想
自分の先入観を持たずに、人の話を聞くことの大切さ、捜査の中で心眼を使うことを大事にしている刑事から、若手刑事が学んでいく。人の思っていることは聞いてみなければわからない。思い込みを持たずに目の前の人の話を聴くことは、この小説の中だけでなく大事だと感じた。
読了日:12月31日 著者:相場秀雄

 

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