心理師 juneberry’s blog

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本のご紹介「終わった人」内館牧子

すごく面白かった。そして、今年52歳になる私にとって興味深い内容でした。社会で、役職でもてはやされていたとしても、それはその場限りのことで、会社での立場でなく、自分の人生を考えていないと、退職と同時にすべてがなくなって、終わった人になってしまう…。主人公が故郷へ帰った時の古き友人の言葉「人の行き着くところは大差ない…」これは心に響きました。この歳だからかも知れないですが、人生の行き着くところ大差ないんだな、と。変に納得してしまいました。

内容(「BOOK」データベースより)

大手銀行の出世コースから子会社に出向、転籍させられ、そのまま定年を迎えた田代壮介。仕事一筋だった彼は途方に暮れた。生き甲斐を求め、居場所を探して、惑い、あがき続ける男に再生の時は訪れるのか?ある人物との出会いが、彼の運命の歯車を回す―。日本中で大反響を巻き起こした大ヒット「定年」小説!

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

内館/牧子
秋田市生まれの東京育ち。武蔵野美術大学卒業後、13年のOL生活を経て、1988年脚本家としてデビュー。小説家、エッセイストとしても活躍。2000年より日本相撲協会横綱審議委員を務め、2003年、大相撲研究のため東北大学大学院に入学、2006年3月修了。その後も研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)