本のご紹介「100年法」上・下山田宗樹
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感想
長編の小説の面白さを感じた。
山田さんの作品を続けて読んで、世代を超えてのストーリーって壮大さを感じる。
そして、人類が不老不死を手に入れた世界の話、死という概念が無い中での人間の思考…
私たちは生まれた時から、年老いた先に死があることで、今、この年齢で何をすべきか、を考えていると思った。
これが、永遠に続く生命だと、どう思うのだろうか
生きていることへのありがたさがなくなるのだろうか
幸せであっても、小説の中にもあるような
生かされていることへの苦しみが出てくるのかも知れないと感じた。
終わりがあるから、生きていることが尊いのだろうと感じた。
内容(「BOOK」データベースより)
不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント! --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
山田/宗樹
1965年愛知県生まれ。98年に『直線の死角』で、第18回横溝正史賞を受賞。2003年に発表した『嫌われ松子の一生』は、映画、テレビと映像化され、大ヒット作となる。2013年、本作で第66回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。