心理師 juneberry’s blog

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評価することなく聴くことから

傾聴という言葉は、好きで
30歳のころから使っていましたが
今、考えると、恥ずかしいことに
あまり、ちゃんと実体がともなっていなかったように思います。
人って、歳とともに学ぶこと多いなと
つくづく思います。

昔は、人の話を「ふん、ふん」と耳を傾けて聞くことで
傾聴ができている、と思っていました。
(ここからは、私の主観ですが)

見た目は、変わらないのですが
人の話を聞いて、相手の考え方を受け止める的な

自分と、相手の意見は違っていてもいいんだけど
自分と違った考え方を、自分の中で
評価することなく聴く、ような感覚を
もつようになりました。

若いころは
自分と違う意見を、受け入れられなかったり
筋が通っていないことを
受け止められなかったりもしましたが
いろんな考え方がある、と言うことを
身をもって知るようになった感じでしょうか。

自分でも、いつから変わってきたのかは
わからないですが…

子どもは自分の分身ではないことや
正しいと思っていても、思い通りにいかないこと
筋が通っている「だから私は正しい」
それだけでは、人が動かないことを経験したような感じです。

「正しいことを言っているのに、なんでダメなんだろう…」と
職場で、真面目に考えている
以前の私に似た子を見ると
きっと、今言っても落ちないと思うけれど
一応、それとなく話しています。

どこか、物ごとを勝ち負けで捉えているうちは
受け止めて、見守っている様子は
負けに見えたり、すごく消極的でじれったく感じたり
するかも知れないですが

その場の勝ち負けでなくて、その人を知ることの方が
後々、良い人間関係ができてくると思います。