心理師 juneberry’s blog

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心の研究 文字にして考えぬく

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中高生の頃、日記をつけていました。

もっぱら、人に言えない感情をそこに書き出すノートでした。

家族に対する思いや進路についての思い

あまり共感してもらえる人がいなかったのと

周りの誰かに一から説明して、聴いてもらう気もなかったので

なにか心がざわついた時に、書いていました。

今思えば、大人しい子のストレスの発散ですね。

思春期も手伝って

親のことが嫌で、仕方がなかったのですが

日記に書いて、自分の心を掘り進めていけばいくほど

「自分が親に認められたいと思っていること」

が分かってしまいました。

私はその事にビックリしてしまい、動揺して

 

でも高校生の私には

私の中に自分の嫌いな親に、認められたい気持ちがある

って言うことを認められなかったので

しばらく日記をやめてしまった覚えがあります。

今まで思ってたことから、180度変わるって

しかも、自分の心の奥で自分が思ってたなんて…

「ひどい親と可哀想な私」という

悲劇の主人公が心地良かったのに、そこに自分の承認欲求があった。

でも、それを知って、それからは親へのマイナスの思いは

少しずつ、フェイドアウトしていきました。

そんなことを知ってから

心の奥って不思議で、面白いと思って

それからは自分で自分の心を研究しています。

 

そんなに心の奥のことを優先順位高く考えていたのに

結婚後にも同じように

心の奥で、まったく逆の思いを

見つけてしまったことがありました。

 

私は40歳からフルタイムで働くことになったのですが

それまでは専業主婦だったので

家事はもちろん、私がすべてやっていました。

夫には何も不満もなく、

働きに出ることをOKしてくれたことを、とても感謝していました。

でも

実際に慣れてない共働き生活が、始まると

負担がすごく多くて

家族全員に迷惑がかかってしまって

申し訳なくて

しんどくて

どうしたらいいのか分からなくなっていた時に

考えぬいた、結果

私の中にある、夫への不満を見つけてしまいました。

「専業主婦から働かせてもらったんだから

不満なんて言ったらダメ」

と思っていたんです。

でも心の奥では

「なんで手伝ってくれないの」

「家事をもっと手伝って欲しい」

世間では、当たり前のことですが

自分では、気づいていなかったことでした。

 

ましてや、相手には言わなければ伝わらない。

それが分かって、本当によかった。

それからは何年かかけて、家事分担がやっと定着してきたかな。

それでも、まだ、言い合いになるのは家事のことばかりですが…

 

どちらも

気がつくのが自分自身なので、気づいた時の衝撃はとても大きかったです。

気づいた時、心の蓋を閉めて

なかったことにしようかと言う思いが湧いてきましたが

 

怖いけど、受け止めてよかったです。

だから今があります。