心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

本のご紹介「代体 」角川文庫 山田宗樹

感想

100年法からさらに、身体と意識を分けて考える思考に…。


ある訳ない…と思い読みながらも、もしもあったら…

と想像してしまっている自分に気づきました。面白い。

子どもの頃に自分の身体から離れてしまった意識は

子どものまま、その頃に関わってもらえなかったことや、甘えられなかったことを持ったまま

本当に子どものまま、何年もの時を過ごしていたように感じられた。

内容(「BOOK」データベースより)

体から意識を取り出す技術が確立された日本。取り出した意識を一時的に宿らせることができる人造の人体は「代体」と呼ばれ、急速に普及しつつあった。そんな中、代体を使用中に失踪した男が、無残な姿で発見される。意識はどこへ消えたのか?空となった汚れた代体が、代体メーカーの営業マン・八田輝明を、利権と思惑が絡み合う狂気の渦に巻き込んでゆく。行き過ぎた科学が倫理を侵食する世界を描く、衝撃の近未来サスペンス。

著者について

●山田 宗樹:1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院農学研究科修士課程修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事した後、『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化される。2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテット』など。