心理師 juneberry’s blog

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本のご紹介「彼女が最後に見たものは」まさきとしか

感想

とても奥深いミステリーでした。周りの人の目を気にして生きる人たちや、何を幸せと思うのか、について深く掘り下げてくれている内容だと感じました。

主人公と相棒のキャラクター設定も良かったです。結局、人って知りたい気持ちや好奇心が原動力になって動き出すのかな、と。賢い人がピンとくることや、その次元でたくさん疑問を持ったり、知りたいことがあるように、賢い人の周りでは、なぜその人たちがそう考えたのかを知りたいという気持ちがわいてくる。人ってわからないことを知りたいんだな、と思いました。

そして、SNSに自分の充実した生活を上げることで、自分が幸せだと思い込みたい人たちが少なくないことも、常につきまとってくる感じに、自分はどうだろうか…と自分に問いかけられ問いだった。とても読みごたえのある作品でした。

Amazonより

クリスマスイブの夜、新宿区の空きビルの一階で女性の遺体が発見された。五十代と思われる女性の着衣は乱れ、身元は不明。警視庁捜査一課の三ツ矢秀平と戸塚警察署の田所岳斗は再びコンビを組み、捜査に当たる。
そして、女性の指紋が、千葉県で男性が刺殺された未解決事件の現場で採取された指紋と一致。名前は松波郁子、ホームレスだったことが判明する。
予想外の接点で繋がる二つの不可解な事件の真相とは――!?

彼女はなぜ殺されなければならなかったのか。
彼女はなぜホームレスになったのか。
誰も知らない真実が明らかになる瞬間、世界が一転する。

理不尽な死と家族の崩壊を圧倒的な筆致で描く、
大ヒットミステリ『あの日、君は何をした』続編!!!