心理師 juneberry’s blog

読みたい本が見つかる

多様性からの恩恵

f:id:juneberry-miyatomo:20210320083807j:plain私は、SNSで発信みたいなことはやり始めましたが

情報源として、SNSを活用すると考えた時に
多様性に視点を置く、と言うところ
あまり、やっていませんでした。

読書に関しては
なるべく偏らないよう、ランダムに読むように
意識していましたが

SNSでは、自分と似ている人や
同じような思いの人のモノを、好んでいました。

楽しみは、楽しみとしていいのですが
バックグラウンドが違う人の意見を知ることは
大切なんだな、と感じました。

お話しする時には、まったく違った分野の人と
お話しするのは、大好きなんですが
SNSではまったく、そう言う考えはなかったですね。

そして、組織の中でも
バックグラウンドが、それぞれ違う人が集まれば
アンドになって知恵が広がると言うことも納得。

同質化して、いいこともありますが
多様性から、世界が広がっていくことの方に
未知の広がりを感じました。

とにかく
多様な人と関わることから
多様な情報が得られる、というところは
どこでも、一緒なんですね。

 

juneberry-miyatomo.hatenablog.com

 

 

 

懐かしく思って読みました「麻酔」渡辺淳一

 

麻酔

麻酔

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(5時間53分)

 

感想…

 

学生時代や独身時代は、渡辺淳一さんの本をよく読んでいたので、懐かしく思って選びました。

医師だっただけあり、医学のお話が面白かったと言う記憶だけが残っていました。今読んだら、どんな感じを受けるんだろうか、と少し楽しみに思って読みました。

 

部分麻酔での手術だったはずが、脳にまで麻酔が回ってしまった話。

医療過誤の疑いがある中、主治医の本心がどこにあるのか、本当は真実はどうなのか。考え方によって見え方が変わってくるところに面白さがあった。

結局、どんなに科学が進んでも、ふとした些細な人間の不注意から事故が起こることがなくならない。最終的に機械を操る判断をするのは人間で、その医師の慣れすぎた自分を責めている姿勢から、そうでなければならないと感じました。

家族の人間模様には、少し前の懐かしい雰囲気を感じるところがありましたが、科学を決して過信することなくというメッセージは、今の方が心に響くように思えました。

 

内容(「BOOK」データベースより)

子宮筋腫の手術を受けた妻邦子は、麻酔のミスで意識不明のまま眠り続ける。福士高伸は妻の意識が戻るよう、夜の病床で妻を密かに愛撫さえしたが、いっこうに目醒める気配もない。母のいなくなった家庭は次第に虚ろなものになっていくが、高伸は仕事に没頭していく。医療過誤と家族の絆を描く感動の長編。
1933年北海道生まれ。医学博士。58年札幌医科大学医学部卒業後、母校の整形外科講師をつとめるかたわら小説を執筆。作品は初期の医学を題材としたものから、歴史、伝記的小説、男と女の本質に迫る恋愛小説と多彩で、医学的な人間認識をもとに、華麗な現代ロマンを描く作家として、常に文壇の第一線で活躍している。70年『光と影』で直木賞受賞。80年に『遠き落日』『長崎ロシア遊女館』で吉川英治文学賞受賞。菊池寛賞受賞など。公式ブログ「渡辺淳一 楽屋日記」も(ほぼ)毎日更新中!
 

 

 

 

「いつも旅のなか」角田光代

 

いつも旅のなか (角川文庫)

いつも旅のなか (角川文庫)

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間25分)

 

感想…

 

小説の続きで、この本へたどり着きました。

小説のイメージとは180度違った角田さんのキャラクターが、滲み出た文章。とても面白かったです。

私はエッセイを読んだことがほとんどなく、先日、みうらじゅんさんのを読んで、衝撃を受けたばかりでした。

今まで、エッセイを読んでこなかったこと、本当に残念に思いました。心がつかまれました。

角田さんの文章の面白さ、その発想や比喩、表現が興味深く、情景が目に浮かぶ。

そして、ふっと笑えるような。とても気に入りました。

あの内容の作家さんは、こんなにもあっけらかんとした人間性なんだ…と言う驚きと、尊敬。魅力的で大ファンになりました。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

仕事も名前も年齢も、なんにも持っていない自分に会いにゆく。モロッコ、ロシア、ギリシャスリランカラオス、イタリア、ベトナム、ネパール、モンゴル、タイ、アイルランド、韓国、スペイン、キューバ直木賞受賞作家がこよなく愛する旅を綴った最新作。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

角田/光代
1967年神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞、96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、『キッドナップ・ツアー』で99年産経児童出版文化賞フジテレビ賞、2000年路傍の石文学賞を受賞。2003年『空中庭園』で婦人公論文芸賞受賞、2005年『対岸の彼女』で第132回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

 

 

 

 
 

「嘘」北國浩二

 

嘘

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(6時間1分)

 

感想…

 

題名の嘘から、色々な嘘を想像をしながら読んでしまった。

父娘の姿を見ながら自分の事と重ねあわせるところもあった。

親子はどうしても意地を張ってしまい、どんどん凝り固まっていくところ理解できた。

許せない思いを、第三者を交えながら偏った視点なく見てみると、普通に見えたり。

父親が認知症であったことも、少し距離を置いて考えられる環境になったかも知れないと感じた。

また、父親が仏を掘っていると言うこと自体が意味するもの。許して欲しいと言う気持ちと人を許して、自分も許したいという思いだったんだろう。

認知症になって、まだ掘り続けた、その仏の多さに、許しへの思いの深さを感じた。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

認知症の父と、その父を憎みながらも介護をする娘。その家に、ひとりの少年が暮らし始めた…。気鋭のミステリ作家による「感動&驚愕」のストーリー。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

北國/浩二
1964年、大阪市生まれ。2003年、『ルドルフ・カイヨワの事情』で第5回日本SF新人賞に佳作入選、05年、同作を改題した『ルドルフ・カイヨワの憂鬱』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

 

 

 
 

SNSでゆるくつながる

f:id:juneberry-miyatomo:20210317191642j:plainSNSについて考えてみると 

まだどこか、怖いなと思う気持ちがあります。
そのせいもあってか
あまり近くの友人とは、つながっていないです。

それと、投稿では自己開示できつつある感じですが
実感としては、まだまだ一方的な開示で
勝手に開示しているだけで

中学生の告白みたいに
開示しっぱなしで、その場から逃げる感じ。
(そんな例えはどうでもいいのですが)

知って欲しいけど、触れないでちょうだい
みたいな思いが、心の中にあります。

だから、
ゆる募などの(「ゆる」なんですが)
積極的に、相手に呼びかける形態は
私にとっては
まだ、ハードルが高いですね。

SNSで相手を、意識はできているんですが
こちらから、呼びかけるような発信は
まだ、私には、次の段階です。笑

私は去年の夏頃、いろいろなSNSを始めて
今の生活に、負担なくSNSを活用するには…と考えて

読んだ本について、生活に負担のないくらいで
感想をアウトプットしていこう、と思ってやっています。

書評とか難しい言葉にすると、片手間でサクッとできないので
あくまで、本当に読んだ感想のみ。

でも、それをSNSに飛ばしていると
著者や、その本を好きな人
その作品や著者のファンの方、その関係者の方などに
いいねや、リツイート、メッセージをもらうことも
結構あります。

そのことで
SNSって、本当にいろんな人とつながっているんだな」と
一番驚いています。

一昔では考えられない、著者からメッセージをもらうなんてと。

本当に思いさえあれば、誰とでも繋がれる時代なんだな、と思うと同時に
ちゃんと、感想書いてたっけ?と振り返って
自分で、反省したりすることもあります。

それから、ウソは書きたくないので
私がいいと思ったことや、感じたこと
自分にマッチした本について
しっかりと書こう、と思うようになってきました。

「メンタルの強化書」佐藤優

 

メンタルの強化書

メンタルの強化書

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(2時間27分)

 

感想…

仕事をシンプルにすると言う中にも

仕事を複雑化しないことと

そして、その中には、仕事の中の人間関係を複雑化しないと言うことが含まれていました。

結局、気持ちよく仕事をするためには、どうすればいいのかと言うところに答えがありました。

中でも一番印象的だったのは

いかに合わない上司であったとしても、組織の中での上司は後ろ盾がついているものには叶わないと言うところです。

それを踏まえて、どううまくやっていくか、と言うところしなやかに生きていく技でした。

全体を通してメンタルを強くするための話ではありながら

人間として何を大切にして生きていくか、と言うとても大切なことを教えてもらえました。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

あなたの周りにいる自分勝手で図々しい下品な人たちに心を削られない働き方とは?外務省、特捜検察…巨大組織に屈せず、心を守り抜いた著者のメンタルの整え方。 --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。

著者について

佐藤優
1960年東京都生まれ。作家。元外務省主任分析官。同志社大学神学部卒業。同大大学院神学研究科修了後、85年外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。北方領土問題など対ロシア外交で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。09年、最高裁上告棄却。13年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う。同志社大学神学部客員教授、同大学特別顧問、名桜大学客員教授。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞新潮ドキュメント賞)など多数。
--このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

佐藤/優
1960年東京都生まれ。作家。元外務省主任分析官。同志社大学神学部卒業。同大大学院神学研究科修了後、85年外務省に入省。英国の陸軍語学学校でロシア語を学び、在ロシア日本大使館に勤務。北方領土問題など対ロシア外交で活躍。2002年、背任と偽計業務妨害容疑で逮捕。09年、最高裁上告棄却。13年、執行猶予期間を満了し刑の言い渡しが効力を失う。同志社大学神学部客員教授、同大学特別顧問、名桜大学客員教授。著書に『国家の罠』(毎日出版文化賞特別賞)、『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞新潮ドキュメント賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) --このテキストは、tankobon_softcover版に関連付けられています。

 

 

 
 

「ジョハリの窓」としてSNSをみる

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失敗や経験を、SNSで開放すると 

私は、消化できたような気持ちよさを感じています。

視点は自分で、まったく自分優先の内容に偏っています。
だから、ちょっと重いかな、暗いかな、という不安もありながら
カラーと言えばカラーと開き直って
ま、いいかと投稿しています。

それと、いろいろな投稿を読んで
そこに、昔の自分を見ることもあります。
望まれれば、経験を伝えることはできますが
たぶん、その人が一足飛びに答えを聞いても
あまり伝わる気がしないです。
それは、若い頃の私もそうだったからです。

盲点の窓について
先週の投稿では、頭が、そこまでたどりつかなかったですが
何か投稿して、それにコメントをもらって、気づくことが
盲点の窓だとすれば、私にはよくあることです。

そして、その時には、盲点を見つけられた気がしているのですが
また、忘れて
また、新鮮に気づいて…と

何度も、そんな繰り返しをしながら
少しずつ、自分の中に入ってくるようなパターンがありますね。
ただ単に、これは歳のせいかも知れないです。笑

それと、友だちなどとの公共の場では
私はどちらかというと、聞き役で
他人の話を、優先にしているところが多いですが
SNSでは、自分が中心にいて発信しているので
オフラインよりは、より色濃く自分が出せているように感じています。

 

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「アラジン」小倉銀時

 

アラジン

アラジン

 

私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(6時間14分)

 

感想…

この著者の作品2冊目。

テイストがまったく違っていていて、テンポもよくドキドキしました。

「マイハウス」が陰なら、「アラジン」は陽かな。別に陰陽に分ける必要はないんですが。

お互いの、手の込んだ騙し合いにドキドキしながらも、正義が勝つようなところが気持ちよかったです。サクッと読めました。

 

略歴

京都市に生まれ、大阪市で育つ。早稲田大学卒。エクステリア製造業、料理旅館、麺類・寿司店コンビニエンスストア、不動産業など、さまざまな職業を経て、2001年中編小説『マイ・ハウス』にて第13回堺市自由都市文学賞を受賞。以後、パート・アルバイトをしながらまったりと作家生活に入る。現在、犬と猫と暮らしている。

京都木屋町ー風俗店や闇金などが蝟集する雑居ビルの雇われ管理人である小日向。彼は日頃から悪知恵を働かせてはコツコツと小銭を貯めていた。そんなある日、一人の青年との出会いがきっかけで、小日向の秘められた企みが動きだす。騙し騙され、最後はあなたも騙される。小倉銀時の可笑しくも切ないピカレスクロマン!

 

 

 

物語として語る ナラティブ・アプローチを自分でしているような

登録するようになりました。
FBから、ちょっと怖いと思いながらTwitter
note ブログこれは内容は一緒、試し中
それからclubhouseと。

ただ、使いこなせてはいないです。
とりあえず、noteやブログの内容を
Twitterに飛ばしています。まだまだ入門編です。

Facebookは、勝手にいろいろ繋げてくれるので
ちょっと内容に配慮を感じてしまって
まったく活用できていません。

あと、clubhouseにも、参加(視聴)はしますが
なかなか連絡先にリンクしてくれるので
意図しない人にも知られているようで。

考え方は、人それぞれですが
私には、あまりSNSで盛るというところには興味がなく
周りにも、そういった人はいないです。

20代の頃の私なら
作り上げた、リア充な生活をアップすることに力を注ぎ
疲れていたかも知れないです。笑

自己承認欲求というところでは、私もあるのですが
歳をとったせいか、作った自己を承認してもらっても
まったく嬉しくないので
もし、見てくれたその中で、本気でいいと思ってくれる人が
1人でも居たら、その人と気が合いそうだし
その方が嬉しいです。

目に見えるモノよりも
私の中にある
目に見えないモノを認めて欲しい、と求めているのだと思います。

客観的に、私の投稿を見ると
私の承認欲求は
あまり知らない人という前提の中で
自分の中にあった、今まで消化できていないモノを
自己開示することなんだな、と感じています。
だから、コミュニティやSNSは、つかず離れずな感じで
ちょうどいいです。

また、ちょっと本筋から離れてしまいますが
心理系の本に「ナラティブ」という言葉が出てきて
ナラティブ・アプローチっていうのが、あるのですが

超簡単に言うと
「ナラティブ・アプローチ」は、相談相手や患者などを支援する際に、
相手の語る「物語(narrative)」を通して解決法を見出していくアプローチ方法

私は、いろいろなテーマから

自分で、自分の話を聴いて、答えて、自分で気づいて
「自分で、なんちゃってナラティブ・アプローチやってるのかも…」
と思いながら読んでました。

とにかく、SNSをとおして、人に物語として語りたいようです。
それで、私の中でわだかまっていたものが
消化されるような、感じがあります。

 

 

juneberry-miyatomo.hatenablog.com

 

 

 

2人の視点で今の時代に例えられて…「見仏記」「見仏記2仏友篇」いとうせいこう、みうらじゅん

 

見仏記 (角川文庫)

見仏記 (角川文庫)

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

 「見仏記」読み終えるまでの平均的な時間(3時間54分)

「見仏記2仏友篇」 読み終えるまでの平均的な時間(4時間32分)

 

感想…

「見仏記」

いとうさんが30代の頃に「見仏記」が出版されていました。

今まで仏を見る機会もなく、この本を読みましが、この2人の仏を見る視点に衝撃を受けました。

どういった思いを持って、仏を見てもいいのだが、一見ふざけたように見えながら、どこまでも真面目に見仏していて、まず、その姿がおもしろい。

仏を見る時に、昔の歴史だけをなぞり納得するのが、だいたい一般的な見仏だろうと思いますが、今の時代の事象と結びつけて、身近に感じることですんなりとイメージできることもいくつかあった。

大陸から仏がきたことを、来日するアーティストに例えてみた話はわかりやすかったのと、日本人の外のものへの憧れを持ちながら、それが中に居付くことはあまり望んでいないようなところ。その理論納得。

ちょっとふざけているように見えるが、あくまでも真剣に仏に向き合う姿に、すごく昔から、こんな面白い本があったんだ…と感じた。

 

「見仏記2仏友篇」

あまりにも面白くて、つい2冊目を手にとってしまいました。

いとうさんの思考と、みうらさんの思考は、若干の違いをもちながらも、その理論をぶつけて、お互いを理解し合いながら納得しています。

「見仏記」よりも、各地に仏が渡来した当時を思い浮かべ、その土地の文化的な内容に触れながら、2人の推測(妄想)がすすめられています。

それが面白くて、また、内容がとても興味深い。

2人はいつも「今の時代だったら」と言うような例えをしているけれど、それは面白くて、ちょっと不謹慎のように感じるところもあるけれど、昔は、今と違ってもっと自分たちの近くに存在していて

実際、その当時はそう言うものも含めて、みんな仏のファンだったように思えてきました。

ただの拝観者ではなく、「見仏記2」では、だんだんと2人がアポを取って、収蔵庫を開けてもらい拝ませていただくようになってきているところに、ご自分たちでも何になってきているのかと笑っておられた。ホントにどこへ向かっているのだろう。

調べてみると「見仏記7」までは出ていて、それ以外にもたくさんの仏に関する2人の本が出ているようです。

自分の趣味について、同じレベルで話せる知人がいることは、とても羨ましいと思いました。

 

 

内容(「BOOK」データベースより)

小学生時代から、詳細なスクラップブックを作ってしまうほど、仏像に魅せられてしまったみうらじゅんが、仏友・いとうせいこうを巻き込んで、二人の“見仏”珍道中が始まった!セクシーな如意輪観音に心を奪われ、千手観音のパフォーマンスに驚愕し、十八神将像の逆立った髪型を考察する。さらに、みやげ物にまで、目配りを怠らないという、充実ぶり。抱腹絶倒の見仏珍道中記、待望の文庫化。 --このテキストは、paperback_bunko版に関連付けられています。

見仏記2

見仏コンビ、またまた登場!あのなんとも絶妙なコンビネーションのいとう&みうらが、仏像見物の旅を密かに再開した。ある時は、四国でオヘンローラーとなり、またある時は佐渡親鸞に思いを馳せる。またふと我に返って、男子二人旅の怪しさを文化的に考察してみたりする。二人の好奇心が向く先は、仏像だけにとどまらない…。一見支離滅裂な二人が、お互いへのおかしな友情をしみじみと深め合い、奇妙な絆を確かめ合った、ますます充実の仏友篇!(新宿篇を特別収録)。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。
 
 
 
 

「ジョハリの窓」を知って…

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二枚舌の自己開示だったかも。

ジョハリの窓」を知って
また、私の本質的なところに、一石投じられた気がしました。

 

potect-a.com

 

すぐには答えが出ることではないと思いますが

私は、職場でも、プライベートでも、それなりの自己開示をしてだけど
そもそも、家と外との性格が違うことが前提にあった…。

だから、職場で一定の自己開示ができているのは

職場で必要とされる私の自己開示。
職場で、私に求めれている人格があって
それを自分なりにカスタマイズされている、程度のものでした。

仕事に関して、求められる振る舞いをしながら
自分のキャラクターを出すくらいのイメージで
そのキャラクターの中に、本音を散りばめる感じです。

自分の役割を、立ち回っている感じで

その中での自己開示で。

あんまり考えると崩壊しそうなんで
とりあえず、ま、いいか。(と思うことにする)

無意識の力も借りながら、ボチボチ考えてみようと。

じゃあ、家庭では「解放の窓」が広いかと言うと
ありのままに振る舞っても、自分を受容してくれる環境はあるけれど

仕事帰りの家事について

いつまでたっても揉めてしまうのは、なんでしょうか?
頭が追いつきません。これも、ちょっと考えてみようと思いました。

働き出して、お互いがいいように少しずつ改善されてきたけれど…
ゼロにはならない。
定期的に、お互いが、いっぱいいっぱいになって揉めてしまう。
結局、お互いが「処理しきれない」と素直に伝えることができていないのですね。

そして、盲点の窓も大きそうな気がしました。
(今日は、そこまで頭が回りませんでしたが)

 

 

juneberry-miyatomo.hatenablog.com

 

 

毎日のように驚いて、あきれて、感動して得た、私のパラダイム転機「なるほど、そう来る?フランス人」香田有絵

 

私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(1時間14分)

 

感想… 

 

とても新鮮でした。

私のイメージでは、プライドが高い、英語を話さない、権利を主張する哲学を持っている、くらいで、それぞれがつながらない感じでしたが、それぞれの根拠があり、フランス人の考え方がわかりやすく読めました。文化の違いの大きさを感じました。そして、フランス人マダムのかっこよさが素敵です。自分の思いを自由に表現すること、どんな考えでも間違いはない精神的な自由が見えました。

テレビのニュースでは伝わりきらないけれど、教科書で習って知っていた歴史や文化がつながってフランス人の奥行きが見えて、とても魅力的に感じました。

この本を読むと、日本人って、周りの目を気にするよねと言う思いと、まさに、私は典型的な日本人だなと言う思いに至りました。

 

Amazonより

仕事でミスをしてしまい、先輩に怒られました。 フランス人なら先輩に何と言うと思いますか?
本書には、あなたがビックリするような答えが書いてあります。
フランス人と結婚し、フランス在住歴10年以上になる著者が感じた、日本人とまったく違うフランス人の価値観。
著者の人生観を変えたフランス人のビックリする行動の数々に、きっとあなたも驚き、笑い、フッと心が軽くなるでしょう。
気楽に生きるためのヒントが盛りだくさん!

 

 

 
 

不完全とちゃんとすることと

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私は、きちんとしたいという完璧主義でした。

相手には、押し付けないので
表面的にはあまり、そういう風には見えないですが。

学校で勉強して、いい学校へ行って、いい大学へ行って
いい会社に入っていれば、いい人と結婚できて
幸せになれると、思い込んでいました。
ウソみたいですが、心から信じていたようです。

完璧に生きていれば、幸せになれると思っていました。
20代でもそれを信じていたというか
思い込みというか、刷り込みというか
ふと、幸せといい会社とは関係ないのではと思えたのは
29歳の頃でした。

結婚して、そこから、少しずつ自分の中で変化が出てくるのですが

それでも、大企業に勤めている人を見たり
また、そういう人と結婚した知人を見て
どこか安心感に、やっぱり羨ましく思ったり
ホント少し進んで、やっぱり戻ってみたいな時期もありました。

でも、それは自分の中での葛藤だったんです。

息子が産まれると、息子は自分の分身のように思い込んでいて
私が完璧に生きてこられなかった部分を、完璧にしたいという思いからか
「ちゃんと」させようとしました。

クラスでもちゃんと、勉強もスポーツもちゃんと。
息子に掛ける言葉は、ダメ出しだけ。

私の中では「ちゃんと」させるには
ダメなところを、直さないといけなかったからです。

その子の個性なんて、考えていなくて
凸凹をなくしたい。すべてを満遍なくできる普通の子に。
欲を言うと、できる子に。
だってそれが、息子のタメなんだからと。
まさに、あなたのためを思って。

どこか違う…と感じながらも
私が母にしてもらった事を、さらにエスカレートさせてやっていました。

自分の親しかモデルを知らない、私のような母親は
それが、おかしいと感じながらも、日々の生活に追われて
それ以外の、やり方がわからない。
だから、違和感を持ちながらも、続けてしまう…
断ち切ることが難しい、連鎖を感じました。

でもでも、やっぱり違うと思って
でもでも、子育ては毎日進んでいて

とすごく困りながら
いろいろな本を読んで、著者の方の講演を聞きに行って、手をあげて質問して
(よくやったよな、と思います。今の方が緊張する。それほど必死だったんだな…)

…少しずつ、私が変わってきました。

結局、私が評価を恐れていたんですね。

母から何て言われるだろう?って
いつも、どこかにありました。

書ききれないことも、たくさんありますが
その頃の私の中には、アサーティブのかけらもなかった。

小さい頃に、そんな育て方をした子供がどうなるかに、とても不安に思っていますが
とにかく思った時からやり直しができる、と言う言葉を信じてやるしか、私にはないです。

 

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立派な家は女の夢?「マイハウス」小倉銀時

 

マイ・ハウス

マイ・ハウス

 

 私が、Kindle本を耳読した本の感想を、ご紹介しています。 本選びの参考になれば、と思っています。

 

読み終えるまでの平均的な時間(3時間55分)

 

感想…

自分の城を持ちたいと思うのが、女の夢かなと感じました。

男の人が、家の名義人になることが多いが、実際に家にいる時間が長いのは、主婦の方で、女性の中での、実質的に自分の家の占める割合の大きさは男性よりも大きいのかも知れないと感じられました。

少し寂しいけれど、登場人物、それぞれの家に対する思い、立派な家があれば、きっと家族が良くなると言う思いは、どこかわかるような気がしました。

 

本筋とは全く関係ないけれど、

この本は、2003年の出版だと言うことだけど(2003年が昔なのか最近なのかも、意見が分かれるところですが)

小説の端々の生活模様や、生活の中での色々な常識がこの間に変わっているように感じられました。

時代や価値観の変化という感じかも知れないです。私には、バブルを引きずっているような、そういう懐かしい雰囲気を感じました。

 

 

商品説明

   一戸建ての購入を夢見る中年女と、競売物件に居座り続ける孤独な女性との壮絶な闘いを、迫力ある筆致で描いた長編小説。株式投資の失敗から、自らも自宅を競売にかけられた経歴を持つという異色作家のデビュー作である。「都市小説」をテーマに、大阪府堺市が主催する「自由都市文学賞」第13回受賞作に加筆したものだ。

   ホームヘルパーとして働く大崎和代は、無職の夫と、ひきこもりの長男を抱え、日々の生活に疲れ果てていた。そんな和代は、ある日、唐突に、一戸建ての購入を決意する。目をつけたのは、素人には落札が難しいとされる「競売物件」。裁判所の物件閲覧室で、堂々とした門構えの豪邸のファイルを目にした和代は、「これしかない」と確信する。あの家が手に入れば、日常から解き放たれると信じる和代。しかしその家には、今井昭子という女がいまだに住みついていた。

   競売の段取りや、いかがわしい仲介業者たちなどの細部の描写は、体験者だけあってさすがに生々しいが、大阪弁を交えて展開していく物語は、どこか滑稽で、おかしみさえ感じさせる。しかし、ラストシーンが近づくにつれ、大げさに戯画化されたように見える2人の姿を、誰も笑うことはできなくなるに違いない。一見、被害者と加害者の関係に見える和代と昭子の抱える情念は、私たち日本人が共有する「家」への幻想でもある。奔走したあげく、「いつも通りのつまらない空」を見あげるしかない彼女たちの不幸は、読み手自身の背後にもぽっかりと口を開けているのだ。(中島正敏)

内容(「BOOK」データベースより)

もういやや、こんな生活―団地住まいの主婦・和代は疲れていた。六畳間には無職の夫が寝ており、息子は不登校で部屋に閉じこもったままだ。愛犬と散歩に行こうとすれば、見知らぬ女にペット禁止と非難される。しかも、下腹部にはいやな鈍痛がある。癌かもしれない。わけもなく涙が出てくる。どんなに小さくてもいい、あたしは一軒家を買ってやる―和代は新聞の競売欄に目を止めた。豪邸ともいえる立派な家が格安で売りに出ていた。占有者は今井昭子という女だった…。一軒の競売物件をめぐって展開される女同士の執念のぶつかりあいを哀しくもユーモラスに描く傑作長編小説。大型新人デビュー作!第十三回自由都市文学賞受賞作を長編化。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

小倉/銀時
1950年京都市生まれ。早稲田大学卒。不動産業、料理旅館、飲食店、コンビニエンス・ストア等の経営にたずさわった後、2001年春、株式投資の失敗ですべての事業から撤退を余儀なくされ、現在に至る。中編「マイ・ハウス」で第十三回自由都市文学賞受賞。受賞作を長編化した『マイ・ハウス』が単行本デビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 

 

 

「察してちゃん」的思考 

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嫌われる勇気を持つ。まさに私の核だと思いました。

「嫌われる勇気」
結局、これなんですね。
以前に、本を読んだ気がします。 
言葉も何度も聞いているし、また知っている気になっていました。

昨日の投稿での
自分の意見を言うこと。
大きなものごとや権利に対しては、言えるけれど
そうでもない、小さなところには目をつむっている。

「どこかで、誰かが見ていてくれているだろう…」
なんて思っているところが、無いとは言い切れない。

昔よりは、随分言えるようになってはきましたが
確かに、まだどこか「察してちゃん的思考」です。


小学生の頃に、友達から言われたこと。

「悪くないのに、なんで、いつも「ごめん」って謝るの?」

何かモノを頼んだ時に、相手が受けてくれたら
「ごめんな」と言うなどなど…。

謝っているつもりはないけれど
小学3年生の私が考えて,人間関係を円滑に回すのに
「ごめんな」は最適な言葉、だったんでしょうね。

その言葉をかけられた時に、私自身も「何でかな?」と考えて
私はクラスの誰からも嫌われたくない、クラスの全員から好かれたい
と思っていたことに気づきました。
これは友達にはいいませんでした。(変わった小学生でした)

その頃の私って、感情を出さずに、表面的に生きてる子だったと思っています。
大人からの評価は、大人しく、しっかりした、いい感じの子でした。

だから、大人になった、今の方が自分を出せていて
ある意味、子どもみたいな生き方をしているな、と感じます。

本当はそういう生き方に、憧れていたこともあってか
今思ってみると、女友達はだいたいが、はっきりとモノを言うタイプです。
私よりも「察してちゃん」傾向の強い人は
友達にはいませんね。

この思考に「察してちゃん」と名付けてもらえたことで
随分、解決に近づきました。
行為に名前がつくと、自分に対して見える化できて
意識の度合いがまったく変わってくるし、冗談でも使えるし。
また、徐々に私が変化していける、と思いました。

あと、ちょうど今日、香田有絵さんの本を読みました。 
今の思考にぴったりで
自己主張と自由とが両立していて、精神的に自立している
フランス人の生き方って、とても魅力的に感じました。